「〇〇の守護神」「〇〇エバンジェリスト」その人らしさを歓迎するチームの言葉遣い
とあるスクラムチームにデザイナーとして参加していたときのこと。
約2年ほど前のことも含まれるので若干記憶があいまいですが、チームメンバーのこだわり、特性、得意、資質などを歓迎する言葉遣いだなと感じたことがあったのでnoteに書いてみます。
モブ部屋に暗雲(?)がたちこめる…
そのチームでは、google meetでメンバーが常時接続して、技術についての会話や打ち合わせのプチ振り返り、雑談をしながら開発を進めていました。そこは「モブ部屋」と呼ばれ、強制ではないものの、だいたい打ち合わせの時以外はみんなそこにアクセスし、お互いに話しかけやすい状態で開発を進めていました。
モブ部屋運用当初は、メンバーの多くが常時接続に慣れず、行ったり行かなかったり。モブ部屋に人が集まらないこともしばしばでした。これではモブ部屋がモブ部屋として機能しない!と誰もが思いかけたそのとき…!
「モブ部屋の守護神」あらわる!
「〇〇さんっていつもモブ部屋にいてくれますよね。」
メンバーの中で1人、わりと常にアクセスし続けているメンバーがいることに気づいたのです。そこから、モブ部屋に行ったら誰かが居るという安心感がチームに共有され、モブ部屋が賑わうようになりました。そのうちにみんながモブ部屋に居ること慣れて、チームの有効なツールとして作用していきました。
そのメンバーの方は「まあ、自分はそんなに打ち合わせもないので、できるだけ居るようにしてます」と、本人にとってはさほど特別なことではなさそうでしたが、その持ち前の安定感にチームはとても助けられました。
そして、ある日のふりかえりで「モブ部屋の守護神」という異名(?)が生まれ定着しました。「そこに存在することで、モブ部屋に安全と繁栄をもたらしたもう人」というニュアンスを、あえて大仰な言葉で表すのがチーム的にしっくり来たのかなと思います。(たぶん)
「〇〇の守護神」「〇〇エバンジェリスト」と派生していった
それから「資格エバンジェリスト」「有給エバンジェリスト」「ランチマスター」「ユーザーの守護神」などの異名が派生していきました。
このへんは、チームで複数回やったドラッカー風エクササイズの「メンバーからの期待」の欄で生まれることが多かった気がします。役割を果たす行動だけではなく、その人らしい行動への期待を伝えているのが素敵だなと感じました。
その人らしさをチームの共通言語に
この言葉遣いは「あなたを〇〇の守護神に任命します!」というように、他メンバーが指定するものではありません。メンバーがその人らしさを発揮しながらもチームにも良い影響がある行動・現象を、チームの共通言語にして歓迎しているのがポイントかなと思います。
中でも「〇〇の守護神」「〇〇エバンジェリスト」「〇〇マスター」は、使い勝手も良く、記憶にも残っていてので紹介してみました。
あなたのチームにはどんな守護神がいますか?☺︎