MMT のお勉強6
以前、宿題にしていた財政赤字の問題点を少しまとめる。
まず
PB(プライマリーバランス)黒字化
財政赤字、財政収支の均衡化
は似て非なるものだった。
前者は
税収入(国の資産):公共事業とか社会保障の支出(国の負債)
について
後者は
もっと広義のバランスシート内の貸借で均衡を取る、つまり借金の利払いを含んで税収等で賄えてるか
ということらしい。
日本政府が目指しているのは「PB 黒字化」で、もちろんその先には財政収支の均衡があるとは思う。
で、日本の財政収支についての意見をいくつか読むと
プライマリーバランスが赤字のまま、政府として黒字化を目指すことを謳わなければ市場からの信頼を損なう。日本は世界2位の借金大国なのだから尚更だ
財政規律を無視し続ければ円安、ひいてはインフレが止まらない
日本は税収で賄えない分を全て国債で帳尻を合わせている。赤字を賄う国債の発行は禁止しているのに、それでも続けたら国債や円の価値が暴落する
あたりがよく見られる。
これは、バカ(自分)に危機感を持たせるためにかなり簡略化されていて、実際はもっと複雑に色んな要素が絡み合っているんだろうな〜、と想像しているが、その「色んな要素」は調べきれていない。
とりあえず、全体的に言ってることはすごくわかる。
年々、支出(社会保証とか)が増え続けて、収入(税金)は変わらないどころか減っている。なんなら、数十年て単位で税収は減り続けることが出産数から分かりきっている。
となれば、どしどし国債で円を刷って、どしどし、子ども生まれて日本の人口が増えて、GDP も上がって
という方針から
冷静になるとこのまま借金ふくらむとヤバくね?
みたいな理由で、何らかの対策は打ちたくなるわね。
この危機感は、例えば自分みたいに家族数人が路頭に迷うかも、だけでなく一億人超が関係するわけで、ストレスたるや想像を絶する。
自分がその立場であればどれだけ勉強してようと、知識があろうと、「え?本当にこれであってるのかな?間違ってないよね?」と疑心暗鬼なる。
ここで、「いやいや、財務省はそんなこと考えてないよ、自分達が儲けるためなんだよ」と言われると、まあ。そうかもしれませんね。としか返せないんだけど、善人かどうかは置いといても彼らだってヒト
ということで、感情論込みなら、なんで PB 黒字化を目指すのかは理解してあげられそう。
更に、PB 黒字化はできたらそりゃいいね、とも思う。
否定したい自分ですら、そう思う。
気になるのは、税収で政府の支出が概ね賄えるということは毎年の国の借金が減るということで、つまりは円が増えないということ。
政府と民間の間で円をグルグル回して、それって経済成長なんてできるんかな?と思った。
いや、これから高齢者がすごい勢いで亡くなると考えたら、人口に対する円の量は相対的に上がると言えるのか?その円の行き先は相続税で概ね政府になりそうだけど MMT では税の役割の一つとして「富の再分配」があるから、一回あつめるのも悪くないのかな。分配してくれるなら、主に若い世代に、だけど。
ここまで書いて、前提が少し歪んでないか?結論(PB 黒字化したいめう)が合ってるなら根拠(1〜3が怖いめう)も合っている、とは言えないでしょう。
1で躓いてるから、2、3も疑わしく感じるんだけど
借金大国と危機感を煽られても、金を借りてるのは政府であって自分じゃない。
普通、借金をする時は、この金額を借りますよ〜、利息はこんくらいで、こんくらいの期間で返してね〜、と了解が得られるわけだが、自分はその契約に関与してない。
その借金によって自分が潤った実感があればいいんだけど、それもないし。
国民から選ばれた人たちの集まり、政府の決断だとはいえ、それを国民一人あたりいくら借金だのと言うのは流石に押し付けがましいや。
政府の話しと国民の話しは分けて欲しい。
国民が苦しいよ〜、と言っても減税しないんだから、都合が良い時だけ巻き込まないでね。
さらに、借金大国とする根拠も「GDP:日本の借金」の比較で、つまり、日本で生み出される価値に対して倍の借金してるよ!やばいよ!ということらしい。
でも、バランスシートの話しであれば負債の部に対して資産の部がある。
資産の部も合わせて比較しないとそりゃ大赤字だわな。
政府が持ってる円、国が持ってるあれやこれや(バランスシートをみたら航空機とか船舶があったから、自衛隊の戦闘機とかかな〜と)、金を貸した利息もありそう?
つまり、関係する数字は全部テーブルに上げてもらわないと自分的には納得できない。
というか、表の中の一部だけを抜き出し自分に都合がいい式で出したかった数字を出すってのは典型的な詐欺じゃないん?と思ってしまう。
それとも、資産の部を無視して計算するべき、論理的説明があるのだろうか。