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加藤篤(日本トイレ研究所)
2018年8月13日 21:00
これまでトイレの混雑解消に向けて、心理的効果やトイレ待ちのベストポジションへの誘導について説明してきましたが、シリーズの最後となる今回は、トイレの平面計画についてです。トイレを使う側にとっては、そんなに意識したことはないかもしれませんが、平面計画はトイレの混雑解消と深い関りがあるのです。下の写真は新東名高速道路NEOPASA清水のトイレです。 (提供:中日本高速道路株式会社東京支社)
2018年8月6日 21:08
トイレの混雑解消には、便器の数と適切な利用がポイントになります。ここで言う適切な利用とは、そこにあるすべてのトイレをフル活用することです。そのための対策の1つとして、前回は中日本高速道路株式会社東京支社が活用している心理的効果について説明しました。実は、適切な利用を促すためには、もう1つ重要な課題があります。それは、トイレに来た人を正しい待ち位置にいかにして誘導するか、です。正
2018年7月31日 21:00
駅や商業施設、観光地などで、男性用トイレは比較的空いているのに、女性用トイレがものすごく混んでる、という光景を見たことありますよね。では、女性用トイレが混雑する理由は何なのでしょうか?最大の理由は、数が少ないからです。そりゃそうですよね。需要と供給のバランスがあっていないのです。事務所のデータをみると男性の小便は平均30秒で、女性は平均90秒です。詳細は「オフィスの便器の数はどう決
2018年7月23日 21:02
前回は、富士通九州システムズが開発した「トイレ混雑緩和・看守りサービス Internet of toilet」によるオフィスのトイレの混雑緩和について書きました。このサービスにより、トイレの混雑が緩和され職場環境が改善されたことが成果ではありますが、それだけでなく、大切なことがあるのです。それは、日々のトイレ利用に関するデータが蓄積されていくことで、トイレのビッグデータが出来上がっているの
2018年7月17日 21:02
IoTとは、Internet of Thingsの略です。Wikipediaでは、「様々な『モノ(物)』がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組み」と解説されています。今回取材したのは、IoTはIoTでも、「Internet of toilet」です!これは富士通九州システムズが開発したト
2018年7月2日 21:08
前回は、羽田空港国際線旅客ターミナルのトイレ掃除について書きました。汚れ発見から対応までに要する時間は“平均9分”という話でしたね。今回は混雑対策について解説していきます。羽田空港国際線旅客ターミナルは、2010年に供用開始されたのですが、その当時は年間600~700万人の旅客数を想定していました。その後、都心に近いという地の利もありビジネス利用を中心に利用客は伸び続け2017年度