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アラフォーオタク、唐突に始める。まずはドラマ「チェリまほ」感想

■目覚めたマグマ

この感覚は知ってる。

バンドやらマンガやらアイドルやら…何かを猛烈に推したい、毎日そのことばかり考えたい!という気持ちになったときに、それに関する感想や記事を読み漁った挙句、最終的には自分でも排出しないといけないフェーズ。

ということで、これまでビジュアル系バンド、マンガ、ジャニーズ(KAT-TUN)、宝塚など、なんの統一感もなく都度思うままに、しかもどちらかというとROM一辺倒で地味なオタク的生活を過ごしてきたアラフォーが、このたび(なんなら3日前)遅ればせながらハマった「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」=通称「チェリまほ」のドラマについて、マグマ的に湧き上がっている思いの丈をつづるために軽率に始めたnoteです。

せっかくだからこの機会に、読んだものや舞台の感想などもとりとめもなく残しておこうかなと思いついたので。

■本題。ドラマ「チェリまほ」

これ、前からマンガは若干読んでたんですよね。マンガアプリで、1巻まるごと立ち読み!のときとかに。で、「うーーーん、自分を好いているイケメンの心の声が聞こえる設定はおもろいけどなぁ」と、何となく距離を置いた作品で。

嘘です、何となくじゃない。これもはう個人の好みの問題だが、オフィスラブものとしての場面設定やら展開の完成度が低すぎた、正直。だって、安達が営業事務ってこと、原作マンガではマジでわからなくない?「なんのポジションなのこの人?」と読んでて常に謎だったよー。おばは年だけくっているから、そういう無理やりなの、苦手でさ…。

話の内容としては、会社内の業務や同僚たちのつながりのなかであれこれ起きるわけですが、特に序盤はどのエピソードをとっても「ねーよ」と言いたくなるレベルの無理やり場面設定・展開が多くて…。作者は会社勤めしたことない人なのかなぁ。知らんけど。

で、その点が気になりすぎたので、2巻以降も読んでいなかった作品だったのですが、先日、何かのニュース記事?でこのドラマのメインビジュアルが目に入ったんですよね。ええ、町田くんが赤楚くんの後ろから肩を抱く、あの絵面ですよ。「え!!!何このビジュアルの完成度!!??」と俄然気になり始め、「このドラマを観たい」「でもなんかその前にマンガでテンション上げておきたい気がする!」という勢いだけで2巻以降をまとめて大人買いしました。こういうときのために働いてるーーー!で、原作マンガを最新巻まで読み、いざドラマ!! 華麗にTSUTAYA TVにトライアル登録し、全話視聴しました。スピンオフまで堪能したぜ。

・・・良かった!!語彙消滅するくらい、役者さんたちのビジュアルと演技は完璧でした。個人的に推したいポイントは細かすぎて伝わらないかもですが、7話で安達が告白した後に「メシでもいく?」ってキョドリながら言うときの左手のピョイピョイって動き。つか、今どきの若者は皆お顔がきれいだねぇ。

が、何よりも特筆すべきはその脚本と演出だと思いました。原作で突っ込みたくなった場面がことごとく良い方向にアレンジされていて、体感でいうと1/4くらい!かなりノーストレスで楽しめました。

それからそれから、さらに素晴らしいと思ったのが、藤崎さんという同僚女性の描かれ方ですね。これは本当に原作とは違っていて、とても良かった。

原作では腐女子で、主人公・安達と黒沢がカップルになることを見守っているというキャラだったのが、ドラマでは、見た目は清楚で女性らしいOLだけど、内面はどちらかというとアセクシャル(無性愛)の人として描かれていたんですよね。

それもあって、黒沢からの熱烈な愛情を受け取る前の安達のある意味ニュートラルな居方に共感もしていて、さらに安達の言葉に悩みをほぐされて、みたいな絆の深まり方を経て、最終話でもああいう形で六角と一緒に主人公を応援してくれるという流れがほんっっとに良くて。天才か。

この描写で、ちゃんと人のつながりの温かさを現代的に切り取っていて、すごくドラマとしての質が高くなったなと思いました。ありがちな腐女子見守り展開にしないでいてくれて感謝しかない。ブラボー。

あとスピンオフを観ている町田くんたちの感想が聴ける副音声の番組?もTSUTAYA TVで観たんですけど、それを聴いてて、BLドラマとはいえ、演じている側の感覚ももうすっかりアップデートされてきているなと実感しました。言葉選び一つとっても、こういう物語への偏見らしきものが感じられなくて。それはもう彼らも意識してやっているのだろうと思うので、当然といえば当然なのかもしれないけど。最近は某俳優さんが同性愛ものの映画について変なコメントしたりしてたじゃないですか。全文読んだわけじゃないから批判はできないですが。こういう作品のファンって、結構そういう部分に(なぜか)デリケートな印象なので、このドラマではその点もすごくちゃんとされているんだなと。きっと、俳優と監督・脚本家とのコミュニケーションがしっかりとれているんでしょうね。

というわけで、初回はドラマ「チェリまほ」を手放しで褒め称える回でした。

制作陣の皆様、良い作品をありがとうございました!!

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