勉強時間が足りない人のための時間錬金術|独学大全

今回読んでいる本はこちら▼

社会人になって、勉強したいという気持ちの最大の敵は、時間だ。
働きながらこの分野の勉強をして、こんなふうにステップアップして、それをきっかけに転職なんかしちゃったりして、その後こうなって……と想像するものの、現実世界で目の前に立ちはだかるのは、勉強よりも楽しそうな娯楽の数々。疲れた体でベッドに横になりつつ思うのだ、明日は頑張る、と。

そうやって1日1日と先延ばしにしていると、1年というのはあっという間だ。
時間を確保する。これが最優先事項だ。処方箋はこちら。

【技法7 グレー時間クレンジング】
①1週間ほど24時間の行動を記録した「行動記録表(技法6)」を作成する。
②時間ごとに自由度を評価する(自由時間;ホワイト/拘束時間;ブラック/一部制限;グレー)
③グレー時間を学習に使えるよう事前準備を考える
④グレー時間を学習化するための事前準備をスケジュールに組み込む
(pp118-120)

クレンジング、という響きがなんとも良い。この技法で、学習以外に時間を使ってしまいがちだが、学習にも使えるグレーな時間を抽出し、それをクレンジングしてホワイトな学習時間に変えていく。そしてクレンジングのための準備は抜かりなくやっておく必要がある。

例えば、通勤・通学の電車での時間がグレー時間であった場合、平日の電車の中で英単語を覚えるために、事前に休日にフラッシュカードを作成しておく、といった具合だ。

そして、この貴重なグレー時間をライバル行動に奪われてしまわないように、行動デザインも忘れてはならない。

【技法11 行動デザインシート】
①ターゲット行動とライバル行動を選ぶ
②表を作り、4つの軸(「きっかけの多少」「ハードルの高低」「ライバルの有無」「褒美/罰の速遅」)でターゲット行動とライバル行動を評価する
③ライバル行動の理由をターゲット行動の改善に転用する
(pp150-152)

先程の例で言うと、電車の中では英単語ではなく、SNSをチェックしてしまいがちなので、英単語帳を取り出すと同時に、スマホの通知をオフにする、ということで行動をデザインするのだ。

この2つの技法で、無駄な時間を学習時間に変えることができそうだ。時間の錬金術、お試しあれ。

今日読んだのはこちらの4章と5章▼


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