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青い志|独学大全

今回読んでいる本はこちら▼

何か学びたい、人生を消費に費やさず何か価値あるものを得たい、とはやる気持ちを抑えつつこの本を手に取った私に、本書が提示するひとつ目の独学の技法は【立志】だ。

まずは自らの学びの動機と向き合え、と説く。

志を立てることは誰もが行う。ぜひそうしろと多くの者が勧める。今がどれだけ受け入れ難い状態でも、目指そうとする未来は理想的で美しい。立志には、いい気分になれる、という効果がある。しかし志すだけでは、得られるのはこの気分だけだ。
(p67)

またも厳しい。たしかに、毎日ラジオ体操をするという4月の初めに立てた志も、1日以降2回目に実行したのは10日過ぎだった。この程度の挫折なら、誰しも心当たりはある。

実を言えば、志の強さは、それを立てた瞬間にではなく、自身の行為や思考を絶えず志に結び直した、その繰り返しの中に生じる。
(p67)

つまり、志に何度も立ち返れ、ということである。よくできたら、一歩近づいたではないかと、自分を褒める。できなければ、学びの動機を思い出し、自分を奮い立たせる。その繰り返しで、志は強くなり、やがて学びは前進する。

この一節を読んで、思い出もこのように醸成されていくのだろうと思った。思い出は、日常の何気ない時に、繰り返し思い出されることで、その輝きを増していく。
写真や、音楽などが思い出すトリガーにもなる。そうやって、キラキラした過去と現在を結びつけ直す。繰り返し、繰り返し。

思い出を育てることと、志を育てることは似ている。「吾十有五にして学に志す」
15歳といえば、青春時代だ。ほほう、なるほど。

今日読んだのはこちらの技法1▼



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