映画「ボレロ」 みんな大好き!名曲「ボレロ」の作り方

映画「ボレロ」よかったけどわかりにくい要素も満載だった。ボレロを作曲した1928年が物語の中心なんだけど、賞の受賞を逃した頃や第一次大戦への従軍など過去と行ったり来たりする上に、それらの意図がわかりにくい。登場人物との関係も今ひとつわかりにくい。フランスの人なら常識?

ただ、みんな大好き「ボレロ」をいかにラヴェルが生み出したかの物語で面白かった。舞踏家イダの依頼でバレエ公演用の17分の曲を依頼される。当初進めていた既存曲の編曲は、その曲の著作権が取れず楽譜がオジャンに。オリジナルを書きあぐねた挙句1分の旋律を17回繰り返し、クレッシェンドし続けて最後は爆発して人生のように終わる!という画期的な楽曲を生み出す。
リハーサルを見に行ったら自分が作った音楽にのせたイダの踊りが官能的すぎて腹を立てて大げんか。頼まれて作曲したのに「私の音楽が台無しだ!」って、わがままじゃね?
でも初演は大成功でラヴェル久々のヒットとなる。そして彼はこの曲の呪縛から逃れられずその後の作曲がうまくいかないが、曲は一人歩きして世界中で演奏されるようになる。
そんな話が富豪夫人ミシアとのプラトニックな不倫も織り交ぜながら語られる。ラヴェルは母を溺愛しマザコンっぽい。ミシアに限らず彼は女性たちを頼って生きてるように見える。なのに娼館に行って娼婦には指も触れない。独身を通したようだし、ドーテイか?
わかりにくい、とあらかじめ知って見れば楽しめますよ。「ボレロ」が好きならおすすめ!そしてみんな好きだよね!

マルグリットさんは何者か見ていてもちゃんと説明されないんだけどこのインタビューを読むと親友のピアニスト、マルグリット・ロンなんだって。

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