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ドラマ「悪の心を読む者たち」韓国初のプロファイラーと仲間たちを描く

韓国初のプロファイリング捜査官による連続殺人犯の捜査を描いた傑作。全24話と長い。あちこちで放送されてきたのは、評価も高いからだろう。そして主人公ハヨンを演じるキム・ナムギルがカッコいい。

1話が35分と短いとはいえ24話は長い。いや、途中で事件がなかなか進展しないからかな。最初の事件は2話までで終わり、ハヨンの素質を見抜いた上司が一緒に分析チームを立ち上げる。そこから、90年代後半に韓国で初めてFBIに学んだプロファイリング捜査が始まる。
連続殺人を犯した服役中の犯人にヒアリングして、殺人者の心理を探る。並行して起こった連続殺人をハヨンが解決する。
いや正確には犯人は別のきっかけで逮捕されたり自首したりするので、実はハヨンが解決するわけではない。だが彼の分析が鋭く、当初疑っていた他の捜査官もハヨンを信頼し助言を求めるようになる。
ただ、事件の解決に時間がかかる。かかりすぎ。途中で飽きる。もうやめちゃおうかなと悩む。でもハヨンが魅力的なので見続ける。
何がすごいかって、殺人鬼たちの描写がすごい。捕まるまでも見ていて不愉快だけど、捕まった後でハヨンにさらす人格が醜い。吐き気がするほど。
ハヨンも心を病むが、それを乗り切った時、彼は正真正銘のプロファイラーになる。
Netflix製作の米国作品「ダーマー」を思い出す。ただこっちにはハヨンがいない。ひたすらエグいダーマーの殺人、そしてその処理を描く。エグすぎて途中でやめてしまった。
「ダーマー」にはハヨンが必要だった。いつか米国でハヨンが活躍するドラマが見たいものだ。
あと女性チーム長ユン・テグがカッコいい。こう言っちゃなんだけど、美人すぎないのがいい。そしてハヨンと恋に落ちそうで全然落ちないのもいい。
それと最初の事件で強引に捜査を進めてハヨンと対立する刑事と最後の事件で力を合わせるのもいい。
そうそう、分析チームを立ち上げたククが上司のギルピョにずけずけ文句ばかり言うけど、ギルピョはククを買っていて言うことを聞いてあげる。その関係もよかった。
そういう、ハヨンのまわりの人間関係もうまく描かれていた。
続編が見たいなあ。
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