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NHK会長人事を巡る諸課題に関する検討を、そろそろ始める時だと思う(あくまで国民目線で)

NHK会長選出の裏にいたフィクサーの存在

NHKの次期会長を選ぶ準備が始まったと報じられた。

NHK会長についてはいろいろと物議を醸し出してきた。もっとも「騒動」になったのが2014年に会長になった籾井勝人氏で、政府に絶対服従するような発言をして紛糾した。「アベ友」とも呼ばれ、安倍政権にべったりの会長だと猛烈に批判された。歴代のNHK会長はそういう人物ばかりだとも言われてきた。ただ、いろいろ知るとそう単純ではない。

会長がどう決まってきたかについては、SlowNewsに掲載された、森功氏の「最後のフィクサー 葛󠄀西敬之」の中にかなり詳しい記述がある。『安倍・菅とともに進めた「NHK支配」』と題したパートで全24ページ中の2ページを割いている。

ただSlowNewsはサービスのスタイルを変更する途上で、7月下旬の今は新たに登録できない上に、現サイトは7月31日で閉じるそうだ。多分近いうちに別の形でこの記事も掲載されると思うが、現状は既存の登録者でないと読めないタイミングだ。

そこで会長人事の部分を簡単に要約したい。

そもそも、このレポート全体はタイトルの通り葛西敬之氏についてのものだ。葛西氏はJR東海の社長・会長を務め、その影響力は財界政界全体に及ぶまさにフィクサーと呼ぶにふさわしい人物。本年5月に亡くなっている。森氏の記事は亡くなる前に書かれた重厚なものだ。

葛西氏は国鉄改革での組合との闘争から左翼的な活動を敵視し、左翼的なメディアも嫌っていたらしい。NHKへの介入もそういう動機のようだ。

経営委員会によるNHK会長人事

籾井氏の騒動ではNHK会長にばかりスポットライトが当たったが、会長は経営委員会が指名する。前田会長の次の会長を決める動きの記事も、委員会の中にそのための部会が立ち上がったと伝えている。政権寄りなのは会長の前にまず経営委員会なのだ。

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