映画「ヒットマン」本当の自分は今の自分かなりたい自分か
映画「ヒットマン」楽しかった!
大学で心理学を教えるゲイリー・ジョンソンは猫を飼いシビックに乗るさえない男。副業で警察の盗聴の手伝いをしてたら代打で殺し屋役をやってみたらうまくいく。殺しの依頼をしてきた相手に殺し屋として近づき、依頼が成立して金を受け取ったら相手は逮捕。自分でもハマっていろんなタイプの殺し屋を演じるのを楽しんでいる。夫を殺したい依頼人の女性に思いとどまるよう説得してしまい、結局恋に落ちる。だが彼女が愛するのはゲイリーが演じるワイルドな殺し屋ロン。そして彼自身ロンになっていくかのようだ。ロンを演じ続けるゲイリーに本物の殺人事件が降りかかる。
軽いコメディなんだけど、本当の自分とは何か、なりたい自分になれるのかという真面目に考えると深い話とも受け取れる。誰しも、真面目に生きる小市民の自分がいつつ、ワイルドなアウトサイダーになりたいと思うものではないか。地味な自分が本物なのか、危ない殺し屋を演じてるつもりでそうなっているんじゃないか。わからなくもなるかもしれない。学校や会社が変わった時にワイルドな自分になろうとすることは「今日から俺は」みたいに実際にもあるんじゃないか。人はなりたい自分を演じたら、そうなれるのかもしれない。
このゲイリーは実在の人物で、途中からフィクションになるけど殺し屋のフリをして警察を手伝った大学教授という設定はホントだそうだ。
さえない男はシビックに乗っている。これは他のアメリカ映画にも出てきたなあ。
主演のグレン・パウエルは「トップガンマーヴェリック」の憎めない憎まれ役で名を上げ、「ツイスターズ」など主演作が続いている。相手役のアドリア・アルホナも魅力的でゲイリーの気持ちもわかる。
しかし上映館が少ない。最近このクラスのハリウッド映画が本当に存在感薄くなった。でも満席だったよ。上映規模を見積もり間違えてない?
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