映画「スクリーム」シリーズはホラー映画の定石をホラー映画の中で語るメタ映画

「ウェンズデー」のジェナ・オルテガが出てるとの記事を読んで、この休みは無意味な過ごし方をしようと思っていたので、24時間かけて「スクリーム」全6作を走破した。いやいや無意味でよかった。
97年の最初のネーヴ・キャンベル主演のやつは見ていた。その後98年2000年と続々作られ主演は全部彼女だった。その後10年の間を置いて2011年に4つ目、さらに10年置いて5、6作目が作られた。ネーヴは4も5もレガシーキャラとして出てるのに6には出てない。ギャラが折り合わなかったらしい。
テレビレポーターと保安官の恋愛が意外に描かれてレガシーキャラとして出演し続けている。
この映画は1作目で登場人物がホラー映画のパターンを解説しその通りになるメタフィクション的面白さがあった。2作目では1作目の内容が映画の中でも「スタブ」のタイトルで映画化されメタ度が高まっている。「すぐ戻ると言って離れると死ぬ」とか映画の中で言う。そんな現実とフィクションの交錯がシリーズを追うごとにエスカレートする。
殺人者には必ず主人公を狙う理由があって、過去の復讐。それもシリーズを重ねるごとに複雑化して面白い。ただ過去作の人物と今見てるものと同じキャラが出たり親子関係だったりするとごちゃごちゃになっちゃう。
30年近く続く物語を見ると自分の人生と重ねたりして感慨深い。1作目の頃はコピーライターしか頭になく、怪しい肩書きでメディアがどうのといい加減なことを書くジジイになってるとは想像もしてなかった。
いっそ7、8、9、10と続けてほしい。
ちなみに4作目まではハーベイ・ワインステインのミラマックス作品だった。4と5の間が長いのは、その間に彼のセクハラが暴かれ映画界を追放されたことが関係するんだろうなあ。

※映画やドラマの感想を気軽に書いた記事を更新しています。新しい記事を読みたい方は左上の私のアイコンの下にあるフォローボタンを押してください。さらにコンテンツビジネス・メディアビジネスを掘り下げた記事をメンバーシップ「MediaBorder2.0」でこってり書いています。映画やドラマ、そして広くメディアが今後どんなビジネスになっていくか、一緒に考えませんか?セミナーや勉強会も活発に開催しています。各記事は途中まで無料で読めます。のぞいてみませんか?

ここから先は

0字

コンテンツビジネスを考えるメンバーシップです。主にテレビとネットの横断領域をテーマにメディアの未来を…

購読会員

¥550 / 月

交流会員

¥770 / 月

応援会員

¥990 / 月

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?