見出し画像

映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」普通がっかりするよね


評判がよくない前提で見に行って、なんだおれは悪くないと思うけどなあ、と思ってたら結局がっかりした。
※以下ネタバレあり

爆弾にびっくりして、ああここから悪玉ジョーカーが動き出すのか!と期待したらあっさり捕まり、若造に情けない殺され方して、ええー?!と驚いて、まさかこのまま死なないよね、と願ってたら死んじゃった(たぶん)。なんだそりゃ!?
なるほどーと納得した。ミュージカルも悪くないし、裁判の進行にハラハラするし、なんで評判悪いのか不思議だってけど、この終わり方ではみんながっかりするに決まってる。
深読みした批評で、あの最後はアーサーの代わりに誰もがジョーカーなのだというメッセージだという文章を読んだ。それはそれでなるほどだけど、だったらこの流れはないでしょう。爆弾で脱出し自由になり、リーに振られ、若造に刺されるなんて、死ぬにしてもそんな死に方では誰も嬉しくも悲しくもない。
多くの人が言うように、前作があまりに評価されまるで悪を肯定するかのようだったのを、観客を「それは現実ではない」とわざわざ奈落の底に落とすための続編だったのかもしれない。いや、映画がそれやっちゃダメでしょう。
前作の、ちょっとこんなやばい話、悪を徹底的に肯定するような話、誰もが悪人になれると受け止めるような話やばいよやばいよ、でも面白いよわくわくしたよ、という不穏で反社会的な物語におののきながら高揚した、あの新鮮な印象を台無しにしただけにしか思えない。映画にそんな良い子は求めてないから。
ただ、ジョーカーの本名は2022年にDCコミックスがジャック・オズワルド・ホワイトだと発表したそうだ。だとすればアーサー・フレックはジョーカーではないことになる。ひょっとしたらアーサーを殺した青年がジョーカー?つまりジョーカー誕生を描くのがこの2作だった?
そうなのかどうかも、もはやどうでもよく、とにかく「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」はつまらなかったし、どうつまらないかを見に行く意味はあるかもしれませんよ。そんな感じ。

※映画やドラマの感想を気軽に書いた記事を更新しています。新しい記事を読みたい方は左上の私のアイコンの下にあるフォローボタンを押してください。さらにコンテンツビジネス・メディアビジネスを掘り下げた記事をメンバーシップ「MediaBorder2.0」でこってり書いています。映画やドラマ、そして広くメディアが今後どんなビジネスになっていくか、一緒に考えませんか?セミナーや勉強会も活発に開催しています。各記事は途中まで無料で読めます。のぞいてみませんか?

ここから先は

0字

コンテンツビジネスを考えるメンバーシップです。主にテレビとネットの横断領域をテーマにメディアの未来を…

購読会員

¥550 / 月

交流会員

¥770 / 月

応援会員

¥990 / 月

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?