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紙媒体はいつまで世帯で語るのか ~続・続・視聴率という厄介な代物〜山本英治氏寄稿

Introduction
山本英治氏からの寄稿。「視聴率という厄介な代物」の続々編だ。記事の最後に、前の記事のリンクを貼っておくが、独立した記事として十分面白いのでまずはお読みください。

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書き手:毎日放送・山本英治

最近ネット上の記事を見ていて思うのですが、新聞社(スポーツ紙を含む)は一体いつまで番組平均世帯視聴率で番組を語る気なのでしょう?

実際に番組を作って送り出している放送局側は、まあ、地方によって局によって濃淡はあるでしょうが、次第に番組平均世帯視聴率から各種の個人視聴率にシフトしつつあります。

私が言いたいのは、テレビ局がそうしているのだから、記事を書く紙媒体もそれに従えというようなことではありません。

調査の世界では、個人財か世帯財かという区別は大きなポイントとなります。

つまり、「あなたのおうちには自動車がありますか?」と訊くのか、「あなたは自分の自動車を持っていますか?」と訊くのかで所有率の数値は大きく変わってしまいます。

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