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3度目の別れ

断捨離という言葉が好きではない。
Dan Shalyさんだったら……くだらん駄洒落はともかく
物にも場所にも、宿るものがあると思っているから
部屋はどんどん散らかり…以下略

以前も書いたかも知れないですが
うちの防湿庫は容量25L
ざっくりいって電子レンジ並の大きさしかない。
さる写真ブログで、あまぞで一万えんで売ってることを知り
買ったのはいいんですけどね…もっとよく考えて買えよ自分。
その中で1年近くひっそりベンチを温めていたカメラ
その名はオリンパスOM-4ti

かれのためにまた出番を与えるべく
先月またレンズを入手したのでありましたが…

旅に24mmf2.8を連れて

8月のある土曜日、そのレンズをOMに付けて
朝6時前に、また原付二種のバイクで出発。
目的地は岩手県大船渡市。

国道4号で一関、そこから奥州市水沢区まで県道14号
水沢江刺駅付近から国道397号で種山ヶ原(種山高原)を越えて
住田町から国道107号で大船渡へおりていくルート。

フィルム半分使ったところからこの旅の写真が始まるのですが。


お店スキャンのままなのですがなぜかコマがずれてるなあ…
ここは一関市内、東北新幹線で一番長い第一北上川橋梁。

県道14号沿い、やけに立派な土蔵のあるお邸と

いまどきうちの地元ではみかけなくなったボロいバス待合室
道を挟んでむかいあっていました。
バスは平日しか来ないんだね。

手書きの領収書をもらう

そして蘇民祭なる祭で有名らしい、水沢区の黒石寺付近。
以前通ったさいに「ここで給油すればよかった」と書いた大手元売りの看板一切ない給油所に今回は寄って念願の給油。

なんと町のバイク屋さんでした! 

手書きの領収書も貰いました。

あいほんにて撮影

そして山越え…せっかくのいい風景がつづいていたのに
停車するタイミングを逃してばかりでした。
せっかく身軽な移動手段なのにもかかわらず。
もっといい風景、光景があるんじゃないか、という期待もあったし
フィルムの残りも気にしていたしで。

そんなに急いでどこへ行く?

結局種山ヶ原は道の駅でソフトクリーム食べただけ。
森林公園とか行けばいいのに、日帰りでこのあとの目的地もあり
のんびりできない。休日なのに。
わるい癖だとつくづく思いつつも
住田町内で「世田米せたまい まちの駅」の看板をみて旧道らしき方へ左折。
いい感じの町並みだったのに「また来たい」だけで撮ったのはこれだけ。


またも先を急いでしまった。
ここを抜けると、陸前高田への道と大船渡への「さかり街道」の分岐があり、盛駅前に用があるので当然そちらへ。

山峡をずーっと走っていくと「大船渡鉱山」「龍振鉱業」などの看板を横目にまたも通過してしまう。
ここいらへんは石灰石の産地、人は乗せない私鉄が盛の港まで走っていたりする。

昔の超広角だとぐっと近寄らないとなんとなく散漫になるのですがね。

この沿線の川もきれいだったのにぜんぜん撮れずじまい。

旅と珈琲、よきものです

そして市街地に入り、三陸鉄道の(じぇいあーるはバスだけしか来ない…さっさと被災地から手を引いたのさ)盛駅前にある自家焙煎珈琲のお店「よしの珈琲」でランチとブレンドコーヒーをいただきました。

みじかい滞在でしたが、猛暑酷暑というか「熱波」のさなか
いい思い出ができました。

そして一巻のおわり

そして気仙沼に向けて走り出して、高台の国道45号上からみる大船渡湾の美しさにはっとさせられている間にまたまた通過…
気仙沼まではほとんどの車が三陸道、三陸沿岸道路を走るためか、せっつかれることもなく道路はがらっがら…この状況が登米市津山付近まで続きました。
でっ最後に橋で渡れるようになった気仙沼の大島へ向かうのですが、その途中岩手県内でフィルムがおわってしまったのでありまして。

明るいところだとやはりクモリの影響があるんですかね…
というわけで(どういうわけ?)替えのフィルムも持参していなかったので、E-P3も持ってきていたのに撮りたい意欲が失せてしまった。
しかも大島の亀山展望台の頂上駐車場は休日規制中でしてね、また来ればいいよねと快晴にもかかわらずそのまま下って、なんとなく島内をめぐって(もともとバスが走っていたほど広いのです)また橋を渡って戻ったのでした。

橋もいいんだけど、汽船(フェリー)で渡ってみたかったとも思う。
瀬戸内海、四国九州の動画なんかみてると特に。
東北だと長距離フェリー以外で現存するのは青森むつ湾フェリーしかないもの。
石巻の網地島ラインはバイク乗れないのだ。

そして 買い物は計画的に

24mmを買ってフィルムを詰め、試し撮りしていたときから、
「なんかこれじゃなかった」感に囚われていたのですよね。

んで 一眼レフは先だって手許にやってきたペンFTだけでいいかなあ…と思いはじめ、あまり使ってやれない罪悪感と、「物ばっかりあってもどうにもならないなあ」という気持ちに抗えなくなって、OMマウント関係一式、あっさり手放してしまったのでした。

しかし◯タムラに持っていったら、レンズはほとんど買い叩かれたようなものでしてね。
ものにもよるけど10倍は吹っかけて売ることがわかり、しばらく自己嫌悪に陥ってしまったのでした。
OM-4とは3回もさよならしてしまった。
その罪悪感も重なって。

結局24mmは一本撮っただけでさよなら。
無駄遣い散財もいいところでした。

ことしもカメラ買うイヤーであるとともに
売るイヤーでもあったようです。

よい子は真似をしてはいけません!(笑)


OLYMPUS OM-4ti
KODAK COLORPLUS 200




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