【高配当銘柄】SOMPOホールディングスの業績と展望
事業内容
国内損保事業、海外保険事業、国内生保事業、介護・シニア事業をコア事業としている。保険事業はトラディショナルな事業領域であり、かのウォーレン・バフェットも好んでいた。国内損保事業は、業界では1, 2を争うシェアを誇り、主力事業となっている。損害保険だけでなく、損保ひまわり生命といった生命保険事業にも進出している。設立は2010年と、業界内では比較的新しい企業である。
事業別利益比率は下記のグラフのとおりである。国内損害保険事業が大半を占める。次いで海外保険、国内生命保険、介護・シニア事業と続く。
業績評価
1) 一株あたり純利益 (EPS)
EPSは2013年以降右肩上がりとなっている。2013~2015年はやや控えめな利益であったが、2013~2022年の間にEPSは約6倍になった。後述するが、収益力の改善によるところが大きく、この状況を維持できれば今後も大きな成長を期待できる。
2) 一株あたり純資産 (BPS)
続いてBPSだが、こちらも波はあるものの順調に成長している
3) 自己資本利益率 (ROE)
ROEは2015~2016年、2021~2022年の2段階で大きく成長している。できれば10%は欲しいが、10%以上となっているのは直近の2022年3月期のみである。今後の動向を注視したい。
配当金の推移
配当金はきれいな右肩上がりとなっている。10年前の2013年と比較して、2022年は3倍以上の210円にまで増加している。配当性向も40%以下となっており、配当余力があるため不況の際に減配しにくいといえる。
まとめ
2023年2月現在の株価は5,600円前後であり、2023年3月期の予想配当金は260円とされていることから、配当利回りは約4.6%である。高配当銘柄としては十分な配当利回りでありながら、業績も右肩上がりとなっており魅力的である。
一方で2023年3月期は減益予想となっており、一時的に配当性向は100%を超える見通しとなっている。一過性の減益とみられているが、引き続き今後の動向は注意する必要がある。
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