いま好きなものに目を向ける(山王美術館「コレクションでつづる 印象派展」の感想)
ハロー、u子です。
大阪にある山王美術館へ行ってきました。
憧れのミレーの作品に会いに行くため、汗だくになりながら辿り着きました。美術館の中が涼しくて助かります。
「ここでしか会えない芸術作品」という文言、惹かれますね。
コレクションのみということで展示数は90点弱とボリューム控えめでしたが、大満足!!!
ちょうど開催されていた「コレクションでつづる 印象派展」。
印象派は日本画の影響を受けていると言われています。
入ってすぐの解説では、有名画家たちの名言が引用されていました。
日本の風景が他の国と比べて特別優れているわけではない。
日本人画家は小さな美しさを見つける力が優れているのだ。
といった内容。
こういった解説のセンスは、美術館の腕の見せ所ですね。
山王美術館の良いところを入場早々見つけてご機嫌になりました。
念願のミレーと対峙し感動した矢先、わたしの心を奪ったのはシスレーの作品。
それぞれの風景画から、草の匂いや川の音が聞こえてくるのです。
生まれてもいない時代の、行ったこともない土地の風景から、「懐かしい」という感覚が生じるのが本当に不思議。
しかも、特別きれいな風景というわけでもないのに「美しい」。
これが不屈の名画のチカラ……!
空いていたこともあり、2周して遠くから眺めてみたり、ゆったり堪能することができました。
これからは日常の中にある小さな美しさを積極的に見つけていこう!と張り切った直後、屋外の熱気ですべてが無になりました。
美術館にいた瞬間の決意。それの積み重ねで十分だと思うのです。
おしまい。