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銀シャリ橋本×ガクテンソク奥田|何者かになりたくて 細かいところが気になりすぎて


2025.02.14 世間がバレンタインムードの中、1冊の本が発売された。

ガクテンソク奥田初著書「何者かになりたくて」奥田さんが書いていたnoteを1冊の本にしたものだ。

もちろんガクテンソクの漫才は好きなのだが、そこまでガクテンソク、奥田さん自体に詳しくないので機会があったら購入してみようくらいの気持ちだった。

そんな気持ちでいたら毎週聴いているラジオで発売記念イベントが発表された。

刊行記念トーク&サイン会イベント
ゲスト銀シャリ橋本直

橋本さんがゲストだ。
貴重なひと枠をガクテンソクファンからもらうのは申し訳ないなという気持ちはもちろんあったのだが、2人のラジオトークが大好きで奥田さんに伝えたいこともあったのでこれはぜひ参加したいと申し込んだ。

橋本さんのサイン会と同じ本屋さん。発売が先着なことも購入の流れも分かっていたので無事購入できた。


2/15 芳林堂書店 高田馬場店 会場も8階で同じだった。

2日前に整理番号付きメールが届いた。
橋本さんの時と違い、奥田さんは整理番号で整列してから入場だった。開場時間までに集合場所にいなければ整理番号の早さに関係なく最後尾になってしまうシステムだ。集合場所にそれっぽく並んでいると開場時間になり、スタッフの方から番号の呼び出しが始まった。呼ばれた人からメールを見せて会場へ。座席がずらっと並んでおり右から詰めて座っていく。

スタッフさんからマスコミ向けの撮影タイムはお客さんも撮影可能なのでカメラの準備をとアナウンスがあった。

開演時間になり、「ゲスト兼MCの橋本さんです」紹介の後橋本さんが登場した。
ゲストとして呼ばれたと思っていたので、MCも担うのは知らなかった。
「どうもーきましたみなさん」「大盛り上がりですみなさん」「素晴らしい本が出ましたよ!!!!」
なかなかの声量でお客さんからの拍手を誘う橋本さん。
「40過ぎの男がバレンタインに本を出しました」
「一緒に住んで一緒に酒を飲んで弟みたいに思っているので」
「僕1人で喋っていてもあれなので早速奥田大先生をお呼びしましょう」

「きましたー何者かになりました!!!」
「ザセカンド優勝しましたー!!」
「もう(タイトルが)何者かになりましたでええやん」
拍手とともにフー↑↑という掛け声がお客さんから飛び交う。

いやいやと手を振るそぶりをしながら主役のガクテンソク奥田さんが登場した。

Yahooニュースより

「ここのイベントでこの盛り上がり初ちゃうか?」と橋本さん。
「あなたの数秒で一気にボルテージ上がってます。素晴らしいです。ありがとうございます」と奥田さん。

本の出版イベントには何度も参加しているが、大半がしっとりふわっと始まるものなので、出版イベントでは聞いたことない声量で出てきた橋本さんを見てとても張り切っているのだと感じた。

「週一会うてるじゃないですか」
毎週生放送で2人がやっているラジオ銀銀学学の話からスタートした。

橋「昨日発売されてまずいったんどういう本なのかというのを簡単にお願いします」
奥「2021年から書き出したnoteを本にしませんかと。じゃあお願いしますと言ったらここは加筆いただいて、ここは書き下ろしでと言われて、めちゃ書くんやとなりました。」「そのまま本になると思ったからお願いしますと言っちゃった」
橋「じゃあnote読んでる方もまた楽しめる?」
奥「そうですね。どこがnoteから加筆になってるかわかるから楽しめると思います」
橋「見返してどうですか?」
奥「noteを見返してもないし、本も見返してないです」

橋「報われた事実を知ってお客さん見れるけど書いてる当時の奥田くんは迷走している」
奥「そうですね。迷走してキングオブコントとか出たりしてます。」
奥「橋本さんの本も読ませていただいて、橋本さんのエッセイは瞬発力がある、橋本さんの脳内ツッコミが全て文字にされている感じですけど、僕のも言葉数異常に多いです。」
橋「でもこれは日記みたいな感じがあるよね。ちょっとうるさかったですね。僕が言うということは相当うるさいです」「でもちょっとエモくて考え深いです。上京大変やったし」
奥「上京は大変でしたね。上京のところは読まなくても何書いたか分かりますもん。でも書けておいてよかったです」

1章2000文字くらいいただきたいですと編集の方から言われた奥田さん。
奥「クレーンゲームで??と思いながら、クレーンゲームで2000文字?」
橋「最終的に文字を引き上げてる可能性ある」
奥「で文字を途中で離して」
息のあった2人の掛け合いに爆笑が生まれる。

奥「橋本さんの本は脳で橋本さんの声がするじゃないですか。僕のもそんな感じで見てほしいですね」
橋「そうですね。僕の脳内で奥田の顎揺れてました。ちょっと手が震えて」
奥「緊張と高ぶりで手が震えますからね私は」


「ちょっとすみませんネタバレになるんですがこれだけ」と小声で言い出す橋本さん。
「え、なんかありました?」
「インディアンスの田渕さん出てきます」
「別にいいですよ。出てきそうでしょ。田淵の章なんてないですよ。」
わくわくさせるネタバレだった。

すでに本を読んでいる方に直接感想を聞くことに。
1人目
→発売が決まってnoteを読み返した。ちゃんと奥田さんの声で再生された。
「ありがとうございます。こちらの意図したことが伝わって嬉しいです」

10分経過と書かれた大きなパソコンを持ったスタッフが2人の前に現れる。
橋「いま10分経過って。時計見えているのに」
奥「料理の鉄人みたい」
そんな少しの出来事で笑いをとる2人。

2人目
→さっきの方と同じで奥田さんの声で再生された。なんならあとがきのよじょうさんのところもよじょうさんで再生されて、ガクテンソクらしさ全開だった。
奥「ありがとうございます。そんなんいうていただいて」
橋「田淵さんの声は聞こえてきましたか」
とお客さんに問う橋本さんに笑いが起きる。
奥「田淵の声は聞こえてこないですよ」


タイトルは自分で考えたわけではないと奥田さん。セカンド優勝した時に言ったワードを気に入ってくださって、編集してくれた方が全体を見た時にこれが良いのではないかと決めてくれたらしい。

橋「解散騒動もあったもんな」
奥「解散騒動言うほどでもない。2人でちょっと揉めただけ。騒動いうたら事務所と揉めたり社会的現象になるけど、」
橋「世間賑わせましたもんね」
奥「賑わせてない。2010年のガクテンソクが解散しようがしまいがバタフライエフェクトも起きない」
咄嗟にバタフライエフェクトと出てくる語彙。痺れる。


優勝したことは嬉しいし、漫才師としては何とかやっていけそうだけど何者かになれたとは思っていない奥田さん。

橋「じゃあ2作目は奥田執事になりたくて」
奥田執事というワードに盛り上がりを見せるお客さん。しっかり入れ込む橋本さんもさすがの1言。
奥「そんなん2ページで終わる。1章くじ引き、2章小道具部屋。」
橋「手帳無くすとかあるから」
奥「そんなんあとがき。もう僕の手も離れてるから」
橋「東京って謎があるよね。どういう売れ方するかわからない」
奥「もはやお笑いファンの手も離れている。この世界に執事ファンという層がいるらしい。そこに届いた」


小説を読まなくなった奥田さん。誰が誰だかわからなくなって戻るから時間がかかると。最近は哲学や仏教の本を読むようになった。「2000年前も同じこと言うてる人おったんか」「なんやプラトン気持ちわかるわ」となるから楽に読めるらしい。

橋「じゃあこの本は哲学のコーナーに置いたらいいですか?哲学のカテゴリーに」
奥「意味わからんってタイトルだけ見たらそうっぽいじゃん」
橋「ニーチェの横に」
奥「ニーチェの横に??」
橋「シュージ。カタカナシュージ。」
奥「カタカナシュージ?!2000年代にその本出すひといないですって」

橋「ちょいちょい泣いてます奥田」
奥「そうですね。家で1人で。見てられないですよ」
橋「お酒飲んで書いた日もある?」
奥「あります。今回の書き下ろしも全開じゃないけど常に横に置いていた。お酒飲んでペンが走り出す。ノッてきすぎるとめんどくさぇーとなって途中で止まる時もある」


普段からトリッキーな相方よじょうさん。鰻さんとたまに似ているなと自分は思う時がある。
セカンド後を書くとしたらよじょうさんの話が多くなると奥田さん。優勝してよじょうさんが明るくなったと。
大きな出来事があって変わることができる、そのきっかけが優勝したことなのがとても素敵だなと。

橋「たしかに明るくなった。癒されたい時はよじょう。真剣な相談とかお笑いの話する時は奥田」
奥「使い分けてんすよガクテンソク。橋本さんは。よじょうとご飯行くってなったら癒されたいねんなって思う」

よじょうさんの狩猟休みをエバース「末締めだろ」を引用して話したり、あとがきの話をして、お客さんからの質問コーナーへ。

「知らんがなと思うかもしれないけど、奥田の晴れの日だから散髪してきました」と橋本さん。
登場してからあれ美容院いったかな?と思っていた。
「僕は逆に散髪いかず表紙に寄せました」と奥田さん。


Q.本の出版おめでとうございます。相談なんですけど、

相談という言葉に「相談?!アディーレですか?過払金ですか?」と奥田さん。「多分返ってきます」と橋本さん。
少しの言葉も見逃さない2人。会場も大爆笑だった。予想外に相談という言葉に反応する2人にあたふたするお客さんが可愛らしかった。

Q.いろんなテレビにでて反省したり落ち込むことがあると思うんですけど、気持ちの持ち直し方を教えてほしいです
A.落ち込まなくなった。上手くいかないことが普通で上手くいったことが奇跡。期待しない。できない、上手くいかないが当たり前だから。頑張れよとは思うけど期待はしてない。

橋「おすすめの本があれば教えてあげてほしい」
奥「デカルトの本にしましょうか」
橋「デコルテしか知らないんですけど」
奥「デコルテ出していこうぜじゃないんですよ」
奥「プログラミングされていると思ってしまえ、どうぶつの森の住民として生きていけと」
橋「信じる信じないの話になってくるけど、参考になりましたか?」
客「なりました。買います」
橋「別の本が売れました!!」


Q.大先生出版おめでとうございます。
「大先生?!大いじりしてるやん」
Q.最も苦労した章はどこですか?
→A.
同期後輩先輩のところ。分けて書くのが苦労したというより失礼ないようにって意味で大変だった。
苦労した章ってドラクエみたいと橋本さん。
ちょっとみていいですかと本をめくる奥田さん
同じくめくってみる橋本さん。「何でこの本載ってないんやろと思ったら俺の本に差し替えられてる」質問コーナーで差し替えられていた本に気づかず奥田さんと一緒に自分の本をペラペラめくる橋本さん。笑

Q.何をしながら書いたとか何を聞いて書いたとかありますか
→A.
歌詞がついたのは引っ張られるから聞かない。キングダムの先生を真似してガンダムユニコーンのサントラを聴きながら書いた。

Q.橋本さんにも聞きたいんですけど、今後なりたい姿、キャリアビジョンはありますか
→A.
キャリアビジョンなんてない、キャリアビジョン通りにいかないけど恵まれた環境で生きている実感はある。
奥 最後亡くなる時エンドロールに以上奥田修二でしたと書かれれば良いと思っている
橋 僕のキャリアビジョンは本の2冊目を出すこと

Q.どこの部分を読んだら奥田さんがよく出ているのか教えてください
A.2023のセカンドを不貞腐れてるみてる時。たぶんコイツ酒作っているなとわかると思う。
質問を聞いて「奥田エスプレッソ部分ね、もちろん全部読むけど1番汁でてるよってとこをね」と橋本さん。うるさい。笑
奥田さんが回答を考えている間に「踊り疲れたかつお節ですかね。いろんな意味で汁出てると思います」自分の本の話題で場を繋ぐ橋本さん。


質問コーナーが終わり、マスコミとお客さんへ向けた撮影タイムへ。
お互いの本を持ってカメラへ目線を向けるお2人。

Yahooニュースより


この後はサイン会です。よしもとブックスの方から右手首のバンテリンサポーターをもらいました。それで6部まで乗り切りたいと思います。
6部はもうジョジョやん。
奥田さんの挨拶と橋本さんのツッコミでイベントは終了した。


あっという間のトークショー終始楽しさしかなかった。
ガクテンソクをもっと好きになることが出来たし奥田さんをもっと知りたいと思えた。
後輩の晴れ舞台に一生懸命華を添える先輩橋本直の姿もこの眼で見ることができて感激した。奥田さんのことを話す橋本さんは愛に溢れていて温かった。
こんな先輩がそばにいてくれたら自分だったら嬉しくてたまらない。ガクテンソクファンの方にはどう映っただろうか。

橋本さんの出版イベントは司会が編集者の方で和やかで優しい春のようなトークショーだったが、今回の橋本さん司会のトークショーはサンサンと照りつける太陽が眩しい夏のようなものだった。
どちらの良さもあってとても楽しかった。

2人ともいい意味でずっと騒がしく笑いが絶えないトークショーだった。

また次の2人のラジオも楽しみに奥田さんの本を読み始めようと思う。


1ファンとしての記憶だけを頼りにnoteを作成している。一言一句、1から10まで完璧にあっていない。あくまでこんなようなことがあったと、このトークショーの空気感が伝わっていると嬉しいです。

🍣


このnoteは、銀シャリの魅力をたくさんの人に伝えたい一心で作成している。
もし銀シャリ本人や奥田さん本人、運営関係者の目に留まり、記載してはいけない内容、記載してほしくない内容があれば連絡をください。直ちに削除いたします。

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