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ミニマルな暮らし。トイレは素手で洗うよね。

歯磨きするように、トイレを磨く。
一日に何度も。
陶器がつるりとしているのが気持ちいい。
ティーカップを洗うのと同じ。
綺麗なトイレを見ると、幸せなの。

トイレブラシは場所を取るから嫌い。
それを洗う手間を思うと、素手の方がうんと楽で、清潔。
きれいなトイレを洗うのだから、別に手袋もいらないし、スポンジだけね。
細かいところは、使い終えた歯ブラシを使う。

いいとこのホテルのお掃除も、そうだった。
最上階のフロアを担当していた。
さすがにそれは素手じゃないけど、スポンジでね。
できる女性が、一流の掃除を教えてくれた。
効率よく、時間内に、すみずみをピカピカにする。
一生ものの、最高のスキルを身に着けた。

掃除に力はいらないという。
空いている左手にも、タオルを持って拭くのだ。

どんな動線で歩くと、
何度も行き来しなくてすむのか、考えて動く。

バスタブは、一滴も水滴を残さないし
ベッドメイクは、皴一つない仕上がりに。

そういうことを知りたくて、
1年くらい修行してみた。
家を建てる前後の、8年前のこと。

私が尊敬する人の一人が、新津春子さん。
「世界一清潔な空港」の功労者である、清掃人だ。
彼女を知って、心をこめて掃除する姿勢を教わった。

不満一つ言わず、丁寧に掃除をする。
感謝が生まれる。


新津春子さんのように心をこめて掃除をするとき、だんだん「無」の境地になっていく。

そして、自己の存在に感謝と肯定の気持ちが生まれ、幸福感で満たされることを知った。

不満が生まれている時、たいがい便座の裏は汚れているし、排水口には髪の毛が詰まっている。
間違いのない、私の気づきだ。



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