冷たい朝は特別なのかも知れない
今朝、ふとした日常の風景がとてつもなく綺麗に思えて仕方なかった。
今思い出して書いているだけで、何か泣けてしまう。
それは初めて見たのかも知れない風景で、でもずっと日常にあったもので、でも間違いなくいつかなくなるものだった。
誰に伝わるわけもない風景から得たわたしの感情はここに文字にすることでしか残しておけない。
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人はなぜだか近くにあるものや当たり前に存在しているものを永遠だと勘違いしている。それはもうきっと仕方のないことだ。今日あるものは明日そうそうなくならない。昨日あったものは変わらず今日もあったし。
わたしは永遠だと思っていたものを当たり前ではなくすことにした。それは自分なりには『卒業』で表すことが相応しいはずで、自分勝手に解釈すればレベルアップのためで。とにかく今を変えたくて、決めた。
自分のレベルが上がるのかは正直よくわからない。
それでも現状を何も変えないよりはずっとマシなはずだ。わたしはわたしの好きな自分でいるために生きている。自分を変えようと思った自分の選択が間違いであってたまるか。
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今朝の感情は風景が永遠ではないことに伴って抱いたものだった。ただ、陽の光がキラキラして見えた。それだけなんだけど。
この瞬間はきっともう2度とないのだと気づいて、このキラキラして見える風景は2度と見ることがないのだと思い知った。だから忘れたくないと思った。
余談ですが、本当に忘れたくないと思う瞬間は写真を撮ろうなんて思考は1ミリたりとも湧かないもんなんですね。へぇ。
わたしはこれからも何度だって、延々に存在する当たり前を永遠だと勘違いするのだろう。それに対して、失うことでその大切さに気づくくらいなら初めからもっと大切にしろよ、と。言うだけなら簡単だ。
わたしは、誰かと関わることも、ここにいることも、今日で最後だと思いたい。今日あったものでも明日には唐突になくなっていることをきちんと想定していたい。自覚していたい。
最後なのか最後じゃないのかもわたしにはわからないけど、ちゃんと大切にしたいよ。
自分で好きだと思える、いい人でありたいとずっと思っている。わたしはいい人でありたい。
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