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【洋書多読】『Who Was Robert E. Lee?』(267冊目)

『Who Was Robert E. Lee?』を読了しました。

Robert E. Leeは、アメリカ南北戦争で南軍の司令官として知られる人物です。南軍、つまり敗戦の将です。と言っても僕は『What was the Battle of Gettysburg?』を読むまで、同人物のことは寡聞にして知りませんでしたが。

リーは1807年、バージニア州の名家に生まれました。

父親はアメリカ独立戦争の英雄でしたが、財政問題で家族を困窮させ、リーは勤勉で品行方正な人間に成長します。陸軍士官学校(ウェストポイント)を優秀な成績で卒業し、軍人としてのキャリアを築きました。

南北戦争が勃発すると、リーは北軍から指揮官としての就任を求められますが、故郷バージニアへの忠誠を理由にこれを辞退し、南軍に参加しました。この辺りが僕の琴線に触れたところでもあります。

南軍の最高司令官として、巧みな戦術とリーダーシップで幾度も勝利を収めましたが、資源不足や人員の差が次第に影響し、北軍に追い詰められていきます。1865年、アポマトックスで北軍のユリシーズ・S・グラント将軍に降伏し、戦争は終結しました。

先の『What was the Battle of Gettysburg?』は、南北戦争において転換点となったゲティスバーグの戦いを描いたものです。

戦後、リーはアメリカの再統一を支持し、和解と復興の象徴としての役割を果たしました。彼は軍人としてだけでなく、教育者としてワシントン大学(後のワシントン・アンド・リー大学)で働き、学生に品性と責任感を教えました。

本書では、リーの複雑な立場と彼の人生の決断が、戦争だけでなくアメリカの歴史に与えた影響をわかりやすく伝えてくれています。

彼の卓越した能力や人間性を描く一方、奴隷制度を擁護する南部の立場に立った彼の選択についても考えさせられる一冊です。

英語力はWho wasならではのレベル感で、非常に読みやすくためになる一方で、英検®︎準一級以上の試験にむ十分耐えうる難易度となっています。

これくらいの文章を多読して試験に臨むと、単語力次第ですがリーディングパートは得点源になるでしょう。

TOEICもしかり。本書をさらっと読める頃には「パート7を最後まで解ききれない」という悩みも解消しているはずです。

試験対策だけでなく、使える英語表現といった大人の実用レベルの英語が満載のWho wasシリーズ。今回も大満足でした。

アメリカの南北戦争についてかなり興味が湧いたので、引き続き英検®︎一級のリーディング対策も兼ねて、Civil War関連の『Who wasシリーズ』を読んでいきたいと思います。

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Ken Sugihara
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