私設図書館(仮)プロジェクト】『Miss Runphius』を配架しました
日本のどこかに、英語学習者が集える、洋書の多読図書館を作りたい!「私設図書館(仮)プロジェクト」。
毎回書かせていただいている通り、「このnoteに書いたことは実現しない」というジンクスを悟っている今日この頃ですが、このプロジェクトの進捗情報の共有を止めることはできない。
そんなわけなので、引き続き書いていきたいとおもいます。
今回配架したのは『Miss Runphius』アメリカの絵本作家バーバラ・クーニー(Barbara Cooney)が1982年に発表した絵本です。
主人公のアリス・ルンフィウス(Miss Rumphius)は、子どもの頃、世界を旅し、海のそばに住むという夢を持っていました。しかし、祖父から「それだけでは不十分だ」と言われ、「世界をもっと美しい場所にすること」という目標を加えるよう提案されます。
私事ですが、僕も2016〜17年にかけて世界一周を果たしました。けれどそれはある意味で、自分の歪んだ承認欲求を満たすための、極めて利己的な旅でもありました。すごい!って言われたい、もっと注目を浴びたい、みたいな(もちろんそれだけではないけれど)。
だから「世界をもっと美しいものにすること」と言う「利他的な動機」に基づく旅を描いた本書は僕にとって、おそらく一般の大人以上に強く心に突き刺さるものがあるんですね。
それを抜きにしたとしても、美しいイラストと心温まるストーリーはまさに一読の価値に値すると思っています。バーバラ・クーニーの繊細なイラストが描く美しい景色もさることながら、シンプルながら深い意味を持つ、詩的な文章もまた本書の魅力です。
主人公のアリスは「ルピナス」という美しい花を植えて広めることで、世界に良きものをもたらす、という祖父からの使命を果たしました。
自分は、世界一周という経験をもとに、世界にどんな「良きもの」をもたらすことができるのか?この本を読むたびにいつも考えてしまいます。
これで、これで本プロジェクトの蔵書数は271冊になりました!