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【洋書多読】『Who Was Ulysses S. Grant?』(268冊目)

『Who Was Ulysses S. Grant?』を読了しました。

本書は、アメリカ南北戦争で北軍の最高司令官を務め、後に第18代アメリカ合衆国大統領となったユリシーズ・S・グラントの生涯を描いた伝記です。

1822年、オハイオ州に生まれたグラントは、馬術に秀でた少年として育ちました。ウェストポイント陸軍士官学校を卒業後、メキシコ戦争に参加し、戦場での経験を積みます。

しかし、その後の平時の軍務では成功せず、一時軍を辞め、農業やビジネスで苦労する生活を送ります。

南北戦争が始まると、北軍に復帰したグラントはその軍事的才能を発揮します。特にヴィックスバーグ包囲戦での勝利により、ミシシッピ川を北軍が完全に掌握する大きな成果を上げ、全国的な英雄となります。1864年には北軍の総司令官に任命され、リー将軍率いる南軍を降伏させ、戦争を終結に導きました。

戦後、彼は国民的人気を背景に1868年に大統領に選出されます。彼の政権は南部の再建政策や市民権保護に尽力し、退任後は財政的困難に直面しながらも、回顧録を執筆してその生涯を記録しました。

この本は、グラントの軍事的リーダーシップや困難を乗り越えた精神力を伝えるとともに、彼の功績と欠点をバランスよく描き、歴史的背景を理解する助けとなる内容となっています。

最近僕はアメリカの南北戦争に興味があって色々読み漁っていますが、英語で書かれた本書は人類史に残る事件を中立的な立場から概説してくれており、日本の変なネットの記事よりずっとリーダブルです。

僕に多読を授けてくれた某語学学校のCEOは「英語を学ぶな、英語で学べ」という名言を吐きました。今まさにそのように英語と向き合っている自分を見てなんだか感慨深いものがあります。

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Ken Sugihara
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