【洋書多読】The Mysterious Affair at Styles(225冊目)
ミステリー小説の女王、アガサ・クリスティーの記念すべきデビュー作にして世界中で読みつがれている名著『The Mysterious Affair at Styles(スタイルス荘の怪事件)』を読了しました。
多読を始めるまで、ミステリーの世界にはとんと興味がなかった僕でも「アガサ・クリスティ」の名前くらいは知っています。
そんな著名な作家の有名な作品を原書で無事読み終えることができて結構嬉しいです。正直、なかなかの達成感に包まれています。
そして多読を始めた5年前の8月、ネイティブの小学校低学年レベルの児童書『Who was Steve Jobs?』すら満足に読めなかったことを考えると、英語学習における「毎日継続すること」の効果を実感せずにはいられません。
コツコツ(学習を)続けることのパワフルさ
物語は「スタイルス荘」というイギリスのマンション(←英語でマンションは「豪邸」を意味します。日本のいわゆるマンションではないです。FYI)で起きた殺人事件を名探偵Poirotが解明していくというものです。事件を取り巻く様々な人間模様なども描かれていて、まさにミステリーの王道をいく作品になっています。
シンプルに面白かったです。
実は僕は本書を2022年の5月にKindleで購入していましたが、読み始めたもののすぐに挫折してしまい積ん読状態になっていました。当時はまだ本書を読めるほどのレベルではなかったんですね。
それから一年、毎日1時間程度の多読と『英語のハノン』『黄リー教』の継続学習でこの古典的な名著を英語で楽しめるようになるんですから、英語の学習における「毎日少量をコツコツと」は英語力UPにとって本当にパワフルなんだなと思わずにはいられません。
昨年スタッフとしてお世話になった熊野古道のゲストハウスでも、外国人のゲスト相手にお仕事をしていく中でスピーキング力の伸びを強く実感したところですし、全く多読(と英語のハノン)の継続はいい事ずくめです。
本書の英語レベルについて
僕が洋書多読における選書の際にいつも参考にさせていただいている「えいらく」さんのこちらのブログで本書は「YLレベル5.5-6.5(目安)」とされています。
が、僕の実感では6.5はくだらないと思っています。やはり表現は若干難しいですし、法律用語も多くの日本人読者にとって馴染みが薄いと思うので決して読み進めるのも楽ではないはずです。
加えて僕個人としてはミステリーを読み慣れていないこともあり、登場人物の誰が誰か…というのを把握しながらストーリーを追いかけていくのに最初のうちは結構骨が折れました。
ここが実に僕が一年前に本書に挑戦し、そして断念することになった原因の一つでもありました。そのシーンで語られている人物が誰を指しているのか、完全に見失ってしまったからです。話が追いかけられなくなったんですね。
なので今回は、自分で登場人物の相関関係図なんかを書きながら読み進めていきました。
おかげで、わからないのは法律関係の単語のみで、それ以外はとても楽しく読み進めることができたと思っています。
洋書の多読を始めて、日本語ではあまり馴染みのなかったファンタジーやミステリーをたくさん読むようになりましたが、ファンタジーと違ってミステリーは、物語を追いかけやすいので好きです。
主人公が急に空飛んだり、カエルになったりとかしないし。
ただ、今回の『The Mysterious Affair at Styles』に関しては法律関係の用語が難しいと感じたので、次は児童向けの法廷モノである『Theodore Boone』で苦手を克服して、自分にとっての多読の世界をもっと豊かなものにしていけたらいいなと思っています。