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27歳でバリ島に移住した私が、お金について考えていること

子供の頃は、大手企業に就職して、20代中頃で「いい旦那」を見つけて結婚して、20代後半で子供を産み、安定した暮らしをする・・

そんな夢を持っていたのに、27歳でバリ島に移住し、ノープランで大変な時期を経て今は海外フリーランサーとして、日本やインドネシアを中心にクライアントワークをする私の、お金について考えていること(メンタルメイン)についてお話ししたいと思います。


若い頃は貯金したくないし、長生きもしたくなかった

若い頃は貯金したくないし、長生きもしたくなかった

まず初めに私が皆さんにお伝えしたいことは、若い頃の私は「長生きをしたくない!」と、思っていたので、「お金は貯めるより使ったれ!」と思っていたことです。

今は正直、考え方が変わってきたタイミングではあるんですけど、、
私は今まで生きてきて長生きはしたくないと思っていました。だから、お金を貯めることばかりに気を遣わないで、若いうちに、お金を使うのが楽しいうちに使いたいと思っていたんです。

私が学生の時は、アルバイトを掛け持ちするなどして頑張っていたので、他の生徒と比べると少し多く稼いでいたと思います。
(富士通に新卒入社してもらった、短大卒向けの初任給より高かったです)
 
そのお金を貯めるというよりは、旅行に行って新しい世界を見るとか、安い居酒屋ばかりでなくいいレストランに行くとか、習い事をしてみるとか、、
ブランドバックには、周りの人ほどは興味がなかったので、そういった「経験」によくお金を使っていたと思います。

私が社会人になってからは、飲み会が増えたものの、旅行に行くことは続けつつ、ヨガの資格を取ったり、ハンドメイドアクセサリーのためのパーツを大量に買ったりなど、そういったことにお金を使うようになりました。


入社した会社のために、通勤のために都内に引っ越すなんて冗談?

入社した会社のために、通勤のために都内に引っ越すなんて冗談?

私は、世間知らずの時からずっと、老後のためにお金を貯めるっていう考え方が好きじゃありませんでした。

そして、会社に通勤するのが快適になるということのためだけに、わざわざ引っ越しをして、高い家賃を払って、それほど好きでもない街に住む というのも、なんとなく違うなと思っていました。

もちろん東京に友達はたくさんいたし、東京の生活が嫌いだった訳ではありません。
友達とレストランに行くとか、デートに行く場所がたくさんあるとか、、
ショッピングするのに全く困らないとか、そういったところは楽しんでいました。
ですが、私は「東京に住む」ということに憧れを持っている人達に、いつも疑問を持っていた んです。

お金が必要で、生きていくのに稼がなきゃいけないから、受け入れてくれる会社を見つけ、面接を受け、入社する訳ですが・・・初任給なんてたかが知れてる訳ですよね。
ですが、そもそも命をかけてまでやりたい仕事でもないのに、そのためにわざわざ高い家賃を払うなんて嫌だったし、
限られた初任給を気に入ってもない部屋に使うことで、お買い物も我慢ばかり、旅行も年に1度しか行けないなんて・・・嫌だ!

と思っていたので、通勤時間をかけてでも実家から通っていました。
家賃いらないし、家族と過ごせるし。そんなふうに思っていました。
(これが貧乏思考と呼ぶ人もいるかも知れませんが・・笑)


東南アジアの島に引っ越しをして変わった、お金に対する感覚


バリ島に引っ越してから、お金に対する感覚が大きく変わりました。

どん底で生活している人を見ることで、今までよりもお金を大切に感じることができました。
例えば、日本にいたときは10万円が銀行口座にあったところで、大した安心感が得られなかったんですが・・
バリ島で暮らしていて、銀行口座に10万円あると大きな価値がそこにあるように感じられるんですね。

自分の買い物が、誰かの明日になると感じる

そして、小さな金額でもお買い物をすると心から感謝される。日本で買い物をすると「企業の売り上げ」が立つような買い物であることがほとんどだと思います。ですが、バリ島で買い物をすると、農家のおじちゃんや、商品を作っているおばちゃんが「日々の食事のために使うお金」になっていくんです。
それが見えるから、お金を大事に思う感覚がどんどん変わっていきました。



日本では、ニートにならない自信があったのはなぜか

日本で暮らしていて、東京で仕事をして遊んでいるときは、大金ではないけれどお金を稼ぐ事っていうのは絶対的に可能だなと思っていました。

求人なんて山ほどあるし、自分を評価してくれるとか認めてくれる機会も多かったし、自分自身が人として好かれるのであれば例え経験がなくても自分さえ本気であればそれは相手に伝わるので仕事に困るということはない。つまり、お金にめちゃくちゃ困るっていうことはない、と思っていました。

そういう意味での不安は、日本にいるときは一切感じたことがなかったんですけど、バリ島に来てもう大変な思いをして食費切り詰めたことなんてなかったし、悔しくて不安で、日本の友達に泣いて電話することもなかった。

ドライヤー1つ買えないとか、レストランでお金を払うときに不安を感じるなんてことなかったんですけど。そんな経験を経て、お金っていうのすごく自分が思っていた以上に大事なものなんだなと思いました。



20代後半になって体験した金欠の極みとは

ドライヤー問題

バリ島に引っ越す際は、ほぼノープランで来たのでお金に関してはまぁ正直苦しい思いをした時期もありました。

髪の毛を乾かすためのドライヤーすら買えないこともありました。
事務職とはいえ、新卒で富士通に入れたような人がですよ。

でもどうしても欲しかったので、当時の彼にドライヤーが欲しいと伝えたのですが、彼は2000円ぐらいのクオリティの低いドライヤーを見つけ「これ買ってあげるよ」って選んでくれたんです。

日本にいたら、パナソニックのめちゃくちゃいいドライヤーとか、ダイソンの先鋭的なドライヤーを悩みもせずにポンと買っていたと思います。

なのに、バリ島では自分にはそれを買うお金もないし・・
なんなら彼氏にそれを頼んじゃってるし・・
クオリティ低いドライヤーで毎日髪の毛乾かすなんてメンタルやられるって思っても、自分で買う訳じゃないから「これは嫌だもっといいのが良い」とは言えず・・

そんな、日本で味わったことのない感覚を経て、お金に対する価値観が変わっていきました。

それによって、若くてお金を使うのが楽しいうちに、出し惜しみせずにお金は使いたい!みたいな感覚が少しずつ落ち着いていったのかなと思います。


これからのこと

今までの人生の中で見てきたことと、バリ島で大活躍している外国人やローカルの人を見ている中で、「自分で稼ぐお金は自分のためのものだ」っていう感覚から、

「自分がたまたま得たスキルとか方法とかコネクションとかによって稼ぐ事が出来たお金は、もちろん自分の生活のために使うことは大切だけど、私の大切な人とか自分と一緒に生活している猫や、自分の周りにいる人に還元する為のものだ」と思うようになりました。

自分はたまたまラッキーで(もちろん努力もしたけど)お金を稼ぐ道が見つけられたけど、そうじゃないけどすごくピュアな気持ちを持って生活している人や、これからの未来を支える子どもたちとか、不本意ながらも大変な状況の中でうまくいかないいくことが難しい人たちをサポートできるような意味のある存在になれたらいいな、って今は思います。

「発展途上国で雇用を作りたい」とか言っちゃうんじゃなくて。。
英語で言うとソーシャルインパクトとかって言うんですけど、そういう社会にとって自分が意味のある存在になれるような、お金の使い方っていうのをしたいなと思っています。いつかね。

いただいたサポートは、ヨガの学びや、バリ島での暮らしの中で出くわす手助けが必要な犬猫のサポートに使わせていただきます。