エリクソン研究会記録『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』P68L16～P78 第2回

※本記事はめんたねにて2013年3月〜2017年6月まで行われたエリクソン研究会のメモ書きを文字起こししたものです。テキストは『ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー』を使用しました。メモ書きなのでテキストを読んだ前提でないと、わからない書き方になっていることにご注意ください。
またエリクソン研究会は現在は別のテキスト『2月の男』を読んでいます。
http://mentane.net/workshop/pg167.html

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読んだページP68L16～P78

＊ホワイトボードメモ
　過剰反応
　手の発見
　クリスティーヌいじめ
　・バーバーに対してはワンアップ
　・他の客に心理療法を見せる
　「クリスティーですか？」
　ベティーアリス

＊記録
・P69L16～
「アルファベットの学習から子供の記憶を思い出させる」
実際に覚えたかどうかは、ほとんどの人は解らないのではないか？
無意識への働きかけか？
記憶にアクセスさせることで催眠に入る、意識が止まる。

・P71L4
「学校についての話」
意図が不明

・P71L17～
「赤ん坊は思考は充分に発達してないが、情動は発達している」
「情動」について
おなかが空いたなぁ、辛いなぁ、と思う
でも言葉は持っていない。感じる感覚それが情動。
そうして感じる感覚に、後から言葉のラベルを貼る→意識の話。
情動を呼び起こして退行催眠。
言葉にならないもやっとしたイメージを感じてみる。

・P73L15
「愛想良くするため役割演技を～」
バーバーからの知識手ほどきの結果。

・P73L17
「自分で知性に学習を妨害させているのです」
エリクソンのP72L4「手をつかみ取ろう～」という話→クリス腕浮揚
クリスには理由が不明。意識によって後から理由づけしている。
腕を動かせないと駄目だと思っている人は、知性に学習を妨害させている。
暗示に反応したくない欲求がこの反応をしている。
知性を動員する。
自分のコントロールを譲り渡していないと思うときは安心できる。
意識が強い人には混乱技法
意識をどこかに飛ばす。ジャブに注意を向けさせてボディをせめる→難しい

エリクソンの「情動」→無意識
クリスは頭と体の風通しが悪い。意識の力が強い。
意識と無意識の行き来が自由に出来るようにする。
頭や言葉で説明できない何かが体にあると感じさせる。
意識ストップ考えて居られない状況をつくる。
内側（無意識）に入れるところ

P76L4～
エリクソンの「陣痛無しの分娩の話」
クリスは女性で出産する可能性がある。
無痛の分娩→嬉しい。
エリクソンの催眠に反応する事→クリス嬉しいという事が狙いか
クリスにとって暗示・催眠に反応する事は得であるという構造をつくる。
暗示に反応させるためには、反応する当人が強く望むことが反応しやすい。
クリスは誘導に意識が抵抗する。
自分の行動のコントロールを自分でしたいという意識が強い。
だから抵抗する。そこは意識の仕事。

P77L5～
「あなたはトイレに行く必要もないと思います～
（参加者のコメント）クリスをいじめているだけだと思っていたが、クリスへのトランスの暗示
基本的にエリクソン性格悪い
（参加者からの質問）これは覚醒のための暗示？
そうです。
「トイレに行く必要がない」否定が連続→行きたい！
感覚を引き起こしてくる→目覚めるしかない。
直接指示を出さないで相手が選んだと思わせる。
エリクソンの言葉は支配Ｍしか使わない。文脈・気配
言葉で指示しない。催眠誘導がそうだから。

P77L8～L11
「クリス：眠りから覚めて欲しいのですか」
クリスはカンが良い。指示の背景を翻訳しようとする。
「先生：それで、あなたは困らないですむと思います。」
エリクソンは質問にストレートに答えない。
スルーしてクリスが困らないために自ら目覚めて欲しいと望む。
「クリス：どうしていいのか全くわかりませんでした」
クリスは言語化した世界。意識の言葉。
エリクソンに対しての異議申し立て。
「先生：それじゃ、あなたはトイレにとても急いで行く必要は無いと思います～」
エリクソンまた無視。
無理に目覚めなくて良いのだよ。いずれは自分で目覚める間接的に。
半分笑いを誘う。クリスが期待する答えではない。

P77L14
「先生：あなたはトイレへ行く必要はありません。（笑い声）」
半分冗談
重要・笑いの場空気リセット。笑う前にあったことが無くなる。
何故面白いのか簡単に言葉に出来ない。
間接的にクリスが目覚めたくなるアプローチ。
クリスが言語化してエリの意図を明らかにしようとする→促す
エリクソン解っていて無かったことにする天才

P78L10
「クリスティですね」
変な間違い
エリクソンは最後に名前を聞く。おかしい本来は最初に聞く
最初と最後繋がる。アズイフトーク、ネステッドループ。
間が抜ける
最初と最後の印象強い
クリスは直接暗示にかかりにくい
暗示をかけていることを意識させず
エリクソンチェック間が抜けやすいか。