ダイハツ全工場停止国内 生産再開見通せず〜すべてがNになる〜
2023年12月27日【社会】
ダイハツ工業の認証不正問題で、同社は26日、本社工場(大阪府池田市)の稼働を停止しました。これにより、完成車を生産する国内4工場全てがストップしました。同社は、国土交通省の立ち入り検査に協力し、車両が安全や保安基準に適合するか確認を進めますが、生産再開の時期は見通せない状況です。
いずれの工場も、少なくとも来年1月末まで休業が続く見通し。休業中も、夜勤以外の従業員は残務処理などのため出勤を続けます。26日朝に本社工場に出勤した20代男性従業員は「これだけの大きな事案なので生産停止も仕方がない」と話しました。これまでは車の組み立て作業を担当してきましたが、同日は掃除などを行うといいます。
ダイハツによると、今年1月の国内生産台数は約6万6000台でした。不正を受け、各地の販売店では顧客からダイハツ車の購入キャンセルが相次ぐなど波紋が広がっています。生産停止の影響は部品を供給する下請け企業など広範に及ぶため、経済産業省や関連する自治体は経営支援や資金繰りに関する相談窓口を設置するなど対応を急ぎます。
ダイハツは今月20日、国内で生産・開発している全28車種の安全性に関する認証試験で不正が確認されたと発表。25日までに完成車を製造する滋賀工場(滋賀県竜王町)、京都工場(京都府大山崎町)、子会社ダイハツ九州の大分工場(大分県中津市)の稼働を停止しました。(時事)
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