週30時間勤務で正職員全国初 鳥取県が導入方針〜すべてがNになる〜
2025年2月6日【政治総合】
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鳥取県が2025年度から週30時間勤務で正職員とする「鳥取方式短時間勤務正職員」を導入する方針が明らかになりました。同制度の創設は全国で初めてです。
県は4月から、非正規雇用の会計年度任用職員(週30時間勤務)の保育士と看護師を対象に、本人が希望すれば正職員とする制度を創設します。期末手当、勤勉手当など正職員としての待遇を検討しています。
県はまた、仕事と家庭生活などとの両立支援を図るために、国の子育て部分休業(1日2時間まで取得可能。対象は就学前まで)と同等の県の制度である子育て部分休暇の対象を15歳まで(障害のある子どもは18歳まで)拡大します。
公立学校教員の奨学金返済助成は、上限144万円まで(無利子奨学金は2分の1、有利子奨学金は4分の1まで)助成します。
さらに、県内就職者の奨学金返済助成の対象を全業種に拡大します。
日本共産党の市谷知子県議は「非正規職員(昨年4月1日時点で週30時間勤務などの会計年度任用職員は915人)の正規化や正職員の労働時間の短縮、教員などの奨学金返済助成は要望していたものです。『子育てアンケート』や教員不足で苦しむ教員の生の声を届けてきたことが、制度を実現する力になりました。今後も制度の拡充を求めていきます」と話しています。