ホンダ 労組結成を妨害米連邦政府機関が告発〜すべてがNになる〜


2024年6月23日【社会】

 労組加盟を支持する従業員は数百人に上っています。米連邦政府の独立行政機関「全米労働関係委員会(NLRB)」はこのほど、自動車メーカーのホンダが、米中西部インディアナ州の工場で労働組合結成の動きを妨害し、労働者の権利を守る法律に違反したとして告発しました。
 18日付の訴状は、同工場で会社側が従業員にヘルメットから全米自動車労組(UAW)のステッカーをはがすよう命じたり、従業員を違法に監視し、労組を支持すれば処分すると脅したりするなどの不当行為があったとしています。ホンダが和解しない場合には、行政法判事による審問が10月に行われます。
 ホンダはNLRBの告発について「組織づくりのキャンペーンの宣伝と注目を集めるために組合が利用する一般的な戦略だ」などと主張。審問に協力する意向を示しています。
 UAWは昨年末、三大自動車企業「ビッグ3」と大幅な賃上げを含む労働協約を締結したことを受け、労組がない企業を対象とした組織拡大戦略を発表。2400人が働くインディアナ州のホンダ工場でも労組結成に向けた運動が進んでおり、UAWによると、労組加盟を支持する従業員は数百人に上っています。

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