2024米大統領選 最賃引き上げ ハリス氏言及〜すべてがNになる〜
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2024年10月23日【国際】
【ワシントン=洞口昇幸】米大統領候補のハリス副大統領(民主党)は21日、選挙キャンペーンで訪れたミシガン州ロイヤルオークで記者団に、連邦最低賃金引き上げの必要性に言及しました。ロイター通信などが報じました。
米連邦政府が定める最低賃金は2009年から時給7・25ドル(約1094円)と変わっていません。ハリス氏は、時給7・25ドルではフルタイムで働いたとしても「年収1万5000ドル(約226万円)で、これは実質的に貧困レベルだ」と述べ、「絶対に最低賃金を上げなければならない」と語りました。引き上げ額は言及しませんでした。
11月5日の投票まで約2週間。期日前投票も始まっています。
野党共和党候補のトランプ前大統領は20日、ペンシルベニア州のファストフード大手マクドナルドの店舗を訪れました。最賃引き上げを支持するかとの質問に、はぐらかしました。
連邦最賃については、バイデン現政権が時給15ドルへの引き上げを掲げ、進歩派のサンダース上院議員らが17ドルへの段階的引き上げ法案を提出しましたが、議会内共和党の反対などで引き上げられていません。
米国では連邦政府だけでなく、州や郡・市なども独自に最賃を設定することができ、額の高い方が適用されます。米民間シンクタンク「経済政策研究所」(EPI)によると、首都ワシントンと全米50州のうち、20州で時給7・25ドルが適用されています。
資本主義の国アメリカでも政治主導で最低賃金費上げの動きがある中日本では経済界からの牽制が入っています。こういうのに影響される層がいるからなかなか日本は経済が伸びないんですね。
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