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三菱電機派遣切り争議解決田中さん「あきらめずよかった」 名古屋で報告集会〜すべてがNになる〜

2023年9月8日【国民運動】

三菱電機派遣切りを許さず、争議を勝たせる会と電機・情報ユニオン愛知支部は6日夜、名古屋市内で争議解決報告集会を開催しました。会場に集まった37人とオンラインの参加者が争議をたたかった田中千秋さん(52)を祝福しました。

 争議はリーマン・ショック後の2009年、三菱電機名古屋製作所で「派遣切り」された田中さんが違法派遣を告発し、正社員としての雇用を求めたもの。13年1月の名古屋高裁判決(最高裁で確定)は、三菱電機の雇用責任を認定しませんでしたが、違法派遣は認定しました。

 裁判後は株主総会で支援者が発言したり、三菱電機前でのビラ宣伝や署名集めをするなど多彩に運動してきました。

 今年4月、三菱電機が話し合いを決断。話し合い後の6月29日、三菱電機が謝罪の言葉を述べ、争議解決合意書が交わされました。

 報告集会で田中さんは、三菱電機の謝罪を受けたときのことを「14年分の思いがやっと届いた。あきらめないでよかったと思えた瞬間だった」と声を震わせながら振り返りました。「いま全国でたたかっている労働者の方々にあきらめなければ結果は出ると思ってもらえれば」とエールを送りました。

 電機・情報ユニオンの米田徳治委員長は「三菱電機という巨大企業とたたかって謝罪を勝ち取ったという意味で、電機・情報ユニオンをつくってよかった」と強調。「この成果を、今後の労働運動に大いに生かして取り組んでいきたい」と語りました。

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