規正法違反容疑 石破首相ら追加告発上脇教授が送付〜すべてがNになる〜
2024年10月11日【社会】
「しんぶん赤旗」日曜版(10月6日号)が報じた、石破茂首相が代表を務めていた政治団体「水月会」の裏金疑惑スクープを巡り、神戸学院大学の上脇博之教授は10日、追加の告発状を東京地方検察庁に送りました。
今回、告発したのは2件の政治資金規正法違反の疑いについて。1件は、石破首相と「水月会」の会計責任者を告発しています。
告発状では、「水月会」が2020年に開催した政治資金パーティー「第5回セミナー」で、参加費として健康保険政治連盟から3回に分けて計22万円を受け取りながら、政治資金収支報告書に記載していなかったと、指摘しています。
もう1件では、自民党鳥取県支部連合会代表の石破首相と、会計責任者の県議、事務担当者の3人を告発しています。
告発状では、「県支部連合会」が22年に県内の自民党支部に支出した交付金の金額を実際より128万円少なく収支報告書に記載していると指摘しています。同時に「県支部連合会」の収入も128万円少なく記載したとしています。
告発理由について、「県支部連合会は少なくとも128万円の裏金収入があった。そうでなければ、実際に支出した支部への交付金を出すことは不可能」と述べています。また、この間の自民党派閥の裏金事件で、東京地検特捜部が「裏金づくりが悪質」として捜査した経緯からも、裏金の原資解明と厳重な処罰を求めています。
上脇氏はこれに先立ち3日、「水月会」が開催した政治資金パーティーを巡り、政治資金収支報告書に収入を少なく記載したとして、石破氏と派閥の会計責任者ら4人に対する告発状を東京地検に出しています。