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中国人口 3年連続減14億828万人 高齢化が深刻〜すべてがNになる〜

2025年1月18日【国際】

【北京=小林拓也】中国国家統計局が17日に発表した2024年末の総人口は前年比139万人減の14億828万人で、3年連続の人口減少となりました。人口の高齢化は一段と深刻化しています。
 出生数は954万人と、前年比で52万人増えました。一方、死亡者数は1093万人で、4年連続で1000万人を超えました。
 2016年をピークに急激に減り続けた出生数がプラスに転じたのは8年ぶり。増加した要因として、24年は中国人が出産に縁起がいいとする辰(たつ)年だったことや、新型コロナウイルスの影響が減った23年から生活が正常化して出産意欲が戻ったことなどが挙げられます。
 一方、中国メディア「財新」は、「長期的な人口減少の流れは変わらない」とする専門家の見解を紹介。「人口減少が引き続き悪化すれば、将来の経済発展や生活水準にもマイナスの影響がある」と警告しました。
 中国政府は16年に「一人っ子政策」を完全撤廃し、出産奨励策を実施。3人までの出産も認め、多くの地方政府が子育て世帯への手当の支給を始めています。しかし、子育てや教育コストの上昇、近年の青年の雇用状況の悪化などで、若い世代の結婚や出産・子育て意欲は下がり続けています。


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