ブロッコリーに白髪抑制の効果マウス実験で確認〜すべてがNになる〜
2025年1月12日【社会】
ブロッコリーやセロリに含まれる抗酸化物質「ルテオリン」に白髪の進行抑制効果があることを、名古屋大学などの研究チームがマウスを使った実験で確認しました。内服でも塗布でも効果があるといい、今後ヒトでも有効性や安全性の検証が進めば、白髪予防・改善薬の開発につながると期待されます。論文は11日までに、国際学術誌『アンチオキシダンツ』に掲載されました。
マウスはあまり老化で白髪になりませんが、名古屋大の加藤昌志教授らの研究チームは早くから白髪が増え、ヒトの中年に当たる生後10カ月で毛の8割が白髪になるモデルマウスを遺伝子改変で作製。ルテオリンを16週間、経口投与したり、背中に塗布したりして、何もしなかったモデルマウスと比較しました。
実験開始時はどのマウスも白髪は毛の2割程度でしたが、ルテオリンを投与・塗布したマウスは16週間後もほぼ変化がなかったのに対し、無処置のマウスは白髪の割合が6~8割に増えていました。
さらに、根元の器官(毛包)を詳しく調べたところ、無処置マウスでは白髪の増加に伴って減っていた「エンドセリン」という物質が、ルテオリン投与マウスでは維持されていました。エンドセリンは、毛髪の色素を作る細胞を支えていることが知られており、ルテオリンの抗酸化作用がエンドセリンを産生する細胞の老化を防いだ結果、白髪の進行を抑えていることが分かりました。
(時事)
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