熱帯性暴風雨「アンリ」がロードアイランド州に上陸〜すべてがNになる〜
by DAVID KLEPPER, MICHAEL KUNZELMAN, DAVID PORTER
2021年8月22日（日）、厳しい気象システムの接近に伴い、ニューヨーク州モントークのビーチに波が打ち寄せる。(AP Photo/Craig Ruttle)
日曜日の午後、ロードアイランド州の海岸を襲った熱帯性暴風雨「アンリ」は、強風のため数万戸の家屋が停電し、ニュージャージー州からマサチューセッツ州にかけて鉄砲水をもたらしました。
台風はハリケーンからトロピカルストームに格下げされましたが、それでも最大70mphの突風が吹き荒れました。風や波による大きな被害はほとんど報告されていませんが、今後数日間、内陸部ではスポット的な洪水が発生する恐れがあると当局は警告しています。
2021年8月22日（日）、コネチカット州フェアフィールドで、熱帯性暴風雨アンリが接近する中、ペンフィールド・ビーチで降る雨の中を歩く女性。(AP Photo/Mary Altaffer)
ニューヨークのロングアイランドやニューイングランド南部の数百万人の人々は、洪水、倒木、停電の可能性に備えていました。海岸沿いの住民は、嵐の被害を免れることを願っていましたが、最悪の事態に備えていました。
嵐が近づいてきたロードアイランド州南部のビーチタウンでは、激しい波と大雨に見舞われ、海岸沿いの道路はほとんど通行できない状態になっていました。すでにいくつかの小木が風と雨で倒れ、地元の入り江やクリークが増水していました。
2021年8月22日（日）、コネチカット州フェアフィールドで、熱帯性暴風雨アンリが近づく中、ペンフィールドビーチのロングアイランド・サウンドに降る雨を見守るロバート・ロング博士。(AP Photo/Mary Altaffer)
ウェスタリーに住んで20年になるCollette Chisholmさんは、波が通常よりもはるかに高かったと言いますが、自宅が大きな被害を受けることについては心配していないと言います。
「嵐は大好きです。」「誰も怪我をしなければ、エキサイティングなことだと思います」と語りました。
ニューポートでは、ポール・サンダースとシェリー・サンダース夫妻が、1950年代後半から家族で所有してきた家で嵐を乗り切っていました。9年前のスーパーストーム・サンディの際には、地下室が5フィート（約1.5m）もの水に浸かったそうです。
2021年8月22日（日）、熱帯性暴風雨アンリが接近する中、ペコポイント・ビーチから波を見ながら息子のグラントを抱く、コネチカット州ニューロンドン出身のデビッド・ジャンシー氏。(AP Photo/Stew Milne)
「この家は何度もハリケーンに襲われ、いろいろなことがありました」と語るのは、シェリー・サンダースさん（68歳）。「この家は何度もハリケーンに襲われ、いろいろなことがありました。」
さらに南下したコネチカット州ブランフォードでは、61歳の地質学者ポール・ムニーズ氏が、嵐に備えてボートの固定に追われていました。Muniz氏はマリーナの近くに住んでいますが、これまでの嵐にも耐えてきており、5万ドルをかけて自宅を地面から9フィート高くしました。
2021年8月22日（日）、コネチカット州ニューロンドンで、熱帯性暴風雨「アンリ」が接近し、ニューロンドン港灯台の近くの防波堤に波が打ち寄せた。(AP Photo/Stew Milne)
「私はここに32年間住んでいて、何度も引っ越す機会がありましたが、ここはとても特別な場所です」とムニーズは語りました。
風が強かった地域もありましたが、専門家は、この嵐の最大の脅威は、持続的な豪雨によって引き起こされる高潮と内陸部の洪水であると警告しています。内陸部では最大の降雨量が予想されています。
2021年8月21日（土）、ニューヨーク州ベイショアでフェリーを出航した後、ブライズメイドと一緒に乗り物を待つニューヨーク州キングスパークのクリステン・パヴェーゼ（中央右）は、ファイヤーアイランドでの独身最後の週末を切り上げました。彼らは、ファイヤーアイランドでビジネスが停止し始めたため、ハリケーン・アンリの接近による避難命令が出るかもしれないと考え、2日前にファイヤーアイランドを離れることにしました。
ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、セクハラスキャンダルで月曜日いっぱいで退任する前の知事としての最後の姿として、ロングアイランドへの脅威が減少している中、ニューヨーク市の北に位置するハドソンリバー・バレーなどの内陸部が最大の関心事であり、今後数日間で数インチの雨が降ると予測されていると述べました。
キャッツキルでの降雨は「大きな問題です」とクオモ氏。「ハドソン・バレーには丘があり、小川があり、水は丘を流れ落ち、小川を荒れ狂う川に変えてしまいます。このような山間部の小さな町が、雨で壊滅的な被害を受けているのを見たことがあります。今でもその可能性は十分にあります」。
2021年8月21日（土）、ニューヨーク州ベイショアで、ファイアーアイランドから到着したフェリーから降りる人々。同島では、襲来するハリケーン「アンリ」による被害の可能性があるため、同日中に避難命令が出された。(AP Photo/Craig Ruttle)
ロングアイランドのハンプトンズ東部に位置するサウサンプトンに住むトロイ・バックナーは、日曜日の朝、メインストリートで営業している数少ない店のひとつである「ゴールデン・ピア」で父親とコーヒーを飲むというほぼ日課を、嵐に邪魔されることなくこなしていました。
雨が降りしきる中、バックナーは「今日は少しでも平常心を保とうと思いましたが、残りの時間は家に帰ります」と語った。「最悪の事態も想定している。最悪の事態を想定していますが、こればかりはわかりません。我々は常に、サウサンプトンが中心になるかもしれない」と予想しています。
ハリケーンからトロピカルストームに格下げされた「アンリ」は、米国北東部の海岸線を襲い始め、最大風速75mにも達しました。(8月22日)
ロングアイランドの東端には主要な道路がないため、大規模な避難は不可能だと、イーストハンプトンのジェリー・ラーセン市長は語った。
ラーセン氏はAP通信に対し、「ハンプトンを出る車線は1本だけなので、避難を指示するのは少し難しい」と述べています。「そのため、ほとんどの人はその場に避難し、神の思し召しにより、全員が無事に乗り切ることができるでしょう」と語っています。
2021年8月22日（日）、熱帯性暴風雨アンリがR.I.のウェスタリーに接近し、波の写真を撮るコネチカット州ストニングトン出身のマット・プルー氏。(AP Photo/Stew Milne)
ロードアイランド州のプロビデンスとマサチューセッツ州のニューベッドフォードでは、嵐に備えて、1938年と1954年の壊滅的な嵐の後、1960年代に建設された巨大なハリケーンバリアを閉鎖しました。
マサチューセッツ州の蒸気船局は、米国沿岸警備隊がケープコッドとニューベッドフォードの港を閉鎖した後、本土と人気の休暇先であるマーサズ・ヴィンヤード島とナンタケット島を結ぶ日曜日のフェリーの運航をすべて中止しました。ぎりぎりまで島からのフェリーを期待して車の中で待っていた観光客は、アンリの最悪の事態が過ぎるまで足止めを食らうことになりました。
2021年8月22日（日）、ニューヨーク州モントークでトロピカルストーム・アンリの風と波を体験するコネチカット州ストラットフォードのクリオナ・ベッカーとニュージャージー州ジャージーシティのアンドリュー・リカータ。(AP Photo/Craig Ruttle)
土曜日後半には、最大で15cmの雨をもたらす最初の雷雨がやってきて、夜には一部の地域で鉄砲水が発生しました。ニューヨーク市、ニュージャージー州のニューアークとホーボーケンでは、雨水管が破壊され、ドライバーが足の裏まで水に浸かったところもありました。
ジョー・バイデン大統領は、この地域の多くで災害を宣言し、連邦政府による復興支援のための財布の紐を開きました。ホワイトハウスによると、バイデン大統領は北東部の州知事と準備状況について協議し、火曜日にクオモ氏の後継者となるニューヨーク州のキャシー・ホーチュル副知事も参加したとのことです。
北東部の主要空港は、嵐が接近する中、日曜日の数百のフライトがキャンセルされたものの、営業を続けました。また、ニューヨーク市の通勤電車の一部が日曜日まで運行を停止し、ニューヨークとボストンを結ぶアムトラックも運行を停止しました。
ニューヨークでは、2012年の「スーパーストーム・サンディ」以来、強力なサイクロンの直撃を受けていません。2012年のスーパーストーム・サンディ以来、ニューヨークには強力なサイクロンが直撃していません。
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クンツェルマンは、ロードアイランド州ニューポートからレポートしました。ポーターはニューヨークからレポートしました。AP通信のライター、William J. Kole（ロードアイランド州ワーウィック）、Michelle Smith（ロードアイランド州プロビデンス）、Julie Walker（イーストハンプトン）、Ted Shaffrey（コネチカット州ブランフォード）、Mike Melia（コネチカット州ハートフォード）がこのレポートに貢献しました。
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アンリは国を超えて人々に迷惑をかけている。
