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勝共連合大学生遊説隊UNITEシールズに対抗し結成 平井氏ら自民が応援〜すべてがNになる〜

                       2022年9月16日【2面】
 統一協会(世界平和統一家庭連合)と一体の国際勝共連合と自民党との政治的結託が長年水面下で行われてきた中で、大々的に表舞台で自民党を応援した勝共連合の下部組織があります。それが2世信者を中心に組織された「国際勝共連合大学生遊説隊UNITE(ユナイト)」です。(窪田聡)
 立憲主義と戦争法(安保法制)反対を訴える学生たちがSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)を結成し、国会デモなど若者たちの政治参加が盛り上がった2016年1月、シールズに対抗するかのように突然現れたのが同組織です。


 保守派の4人の東大生が自主的に立ち上げた独立組織と称し、瞬く間に全国30カ所に支部を結成。「国のためにたたかう安倍政権を支えよ」「憲法改正賛成」「安保法制賛成」と声を張り上げ、同年5月28日には渋谷で200人を超える大規模なデモ行進を行いました。
 このデモから4日後の6月1日、「このようなデモはあまり報道されませんが、学生はシールズというイメージは間違いです」と自身のフェイスブックに画像付きで投稿したのが、当時の自民党広報本部長代理だった平井卓也元デジタル相です。画像には「日本共産党にだまされるな」というプラカードを掲げる学生が映っており、勝共連合の活動を現職の自民党議員が公に宣伝していたことになります。


傘下入りし改称

 学生の自主的な取り組みとされていたはずのユナイトの結成メンバー4人は全員が2世信者であり、17年4月からは勝共連合の傘下に入り(勝共連合ホームページ)、「勝共UNITE」に名称変更。毎年大規模な改憲イベントを勝共連合と共催で開くなど、現在も活動を継続しています。
 ユナイトのHPでは、17年4月に大阪で開かれた「勝共UNITE KANSAIフォーラム」でマイクを握る自民党の谷川とむ衆院議員と長尾敬前衆院議員の写真を掲載。「勝共UNITEの今後の活動を応援する」と発言したことを紹介しています。

持ちつ持たれつ

 安倍政権下の15年に統一協会から世界平和統一家庭連合への改名が承認され、安保法制で支持率の下落した自民党を全面擁護するユナイトが16年に結成され、その活動を自民党議員が宣伝・応援してきたのです。まさに、持ちつ持たれつのズブズブの関係です。自民党は形だけの点検だけではなく、両者の関係を責任をもって調査し、問題点を明らかにするべきです。


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