トランプ氏を起訴連邦法違反 大統領経験者初〜すべてがNになる〜


                       2023年6月10日【国際】

 【ワシントン=時事】米主要メディアは8日、トランプ前大統領(76)がホワイトハウスからの機密文書持ち出しを巡って起訴されたと一斉に報じました。トランプ氏自身も、当局から起訴の事実を伝えられたとSNSに投稿。大統領経験者として初めて、連邦法での刑事訴追に直面することになります。

 トランプ氏によると、13日午後3時(日本時間14日午前4時)に南部フロリダ州マイアミの連邦裁判所に出廷を命じられたといいます。投稿した動画で、起訴は「最高レベルの選挙妨害だ」と主張。「司法を武器化するこの国は地獄に向かっている。私は無実だ」と訴えました。
ドナルド・トランプは機密文書を保管し、見せびらかし、返却することを拒否した、と起訴状は言う

 これまでのところ、司法当局は沈黙しています。米メディアによれば、トランプ氏が国防機密を意図的に所持したスパイ防止法違反や、虚偽陳述、司法妨害など、七つの罪状で起訴されました。

 同氏は3月、不倫相手への口止め料支払いを巡るビジネス記録改ざんで大統領経験者として初めて起訴されており、刑事訴追は2回目。

 トランプ氏は退任後、フロリダ州の私邸に大統領在任中の公文書を違法に保管した疑いが持たれ、昨年夏に連邦捜査局(FBI)が家宅捜索を行いました。その後は司法省が任命した特別検察官ジャック・スミス氏が捜査を続けていました。

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