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核攻撃機 沖縄に配備 嘉手納4月から復帰後初か 広島サミット「核なき世界」と矛盾〜すべてがNになる〜
2023年5月18日【1面】
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米空軍が嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に今年4月からローテーション(巡回)配備している戦闘機・F15Eストライクイーグルが核攻撃能力を持っており、配備前には米本土で核投下試験を行っていたことが分かりました。
米で投下試験
沖縄に核攻撃能力の保有を公にしている米軍機が配備されたのは、1972年の本土復帰後、初めてとみられます。政府はF15Eの配備について、「日米同盟にとって重要な取り組みだ」(浜田靖一防衛相、4月14日の記者会見)と容認しています。岸田文雄首相は19日に開幕する主要7カ国(G7)広島サミットに向けて「核兵器のない世界」の実現を標榜(ひょうぼう)していますが、その欺瞞(ぎまん)ぶりがあらわになっています。
嘉手納基地では、昨年まで配備されていたF15C/D戦闘機が老朽化のため帰還し、米本土から代替機の巡回配備が行われています。嘉手納を拠点とする米空軍第18航空団によると、F15Eは米アイダホ州のマウンテンホーム空軍基地を拠点とする第391戦闘飛行隊に所属しています。核・非核両用能力(DCA)を有しており、戦術核兵器B61が搭載可能となっています。
米空軍の公開資料によると、第391戦闘飛行隊に所属するF15Eは2021年秋、ネバダ州のネリス空軍基地で実施された「DCA核兵器システム評価プログラム」に参加。B61の模擬弾を投下しています。米空軍航空戦闘コマンドの司令官はF15Eについて、「核兵器システム評価プログラム対応機として、同盟国には信頼を、敵国には多くの選択肢があることを知らしめる」とコメント。核の脅しをあからさまに誇示しています。
米「憂慮する科学者同盟」のグレゴリー・カラーキー氏(長崎大学核兵器廃絶研究センター・外国人客員研究員)は「F15Eは最新鋭のB61戦術核も搭載可能なDCA対空・対地攻撃機だ。広島で核軍縮を訴えようとしている岸田政権の方針と、核戦争準備につながる同機の配備は明らかに矛盾している」と指摘しました。
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