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三寒四温の心
まだ使うだろうとクローゼットにしまっておいた
冬のコートを引っ張り出して外へ出てみれば、
今日は予報通りに気温が低かった。
どんよりと曇った空に、冷たい風。
春の温かさに慣れつつある体は暖を求めて縮こまる。
リュックにしまったままだった手袋を着けてみれば
とても温かく快適なのだが少し気恥ずかしい。
やはりもう春なのだと心が言っている。
道行く人たちも冬の装いの人が多く、
どの家のクローゼットの中も
春と冬とが混雑しているのだということがわかる。
そうした生活が垣間見えるのはとても面白い。
確実に進んでいる季節を肌で感じながら、
私は新しいことを始めようと思えるようになった。
私の心の中に混在する成長や変化への相対する気持ちは、
季節のように先へ進んだり、戻ってきたりする。
そうして繰り返すうちに、
きっとまた私は新しくなれるのだろう。
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