『転職と副業のかけ算』の著者 motoさんが年収5000万円でもサラリーマンである理由
さて、Twitterでも話題のハイブリッドサラリーマンmotoさんのこの本。なぜ年収5000万円なのに『転職と副業のかけ算』が必要!?と気になって購入しました。
※副題が、「生涯年収を最大化する生き方」なので、「好きなことで生きていく」文脈とはちょっと違って、あくまでサラリーマンと副業を組み合わせ、安定して稼いでいくためのノウハウ本と言ってよいと思います。(motoさんは稼ぐ事自体がきっと好きなことなんだと思いますがw)
あらすじ
年収240万円の地方ホームセンター勤務から、4度の転職と副業を駆使して年収5000万円を稼ぐようになった「次世代型サラリーマン」moto氏の初著作。moto氏は、会社員として年収1000万を実現したノウハウ、副業年収4000万円を稼ぐメソッドなどが多くの支持を集め、Twitterのフォロワーは6.3万人を超えている。
終身雇用が当たり前でなくなった昨今、サラリーマンにとっての“本当の安定”とは何なのか?
に対するmotoさんの答えが書いてあります。
以下、グレー部分が本の要約、それぞれに僕なりのコメントをつけていますのでお読みいただけたら嬉しいです。
常に転職できる市場価値をもつことが大事
令和になって安定の定義が変わった。終身雇用が当たり前でないから、「大手企業に所属していること」ではなくて、「自分で稼いでどの船でもサバイブできること」が安定であると言える。
いつでも市場価値があり、転職できる状態にしておくことが雇われる会社とのフェアな関係性づくりにも有効だと思いました。
転職は、自分という商品を企業に売り込むこと。そのために、「何をしても同じ給料ならムダに働かないほうがいい」と考えるのではなく、「自分を成長させる機会をもらう」と捉えることで、自分の価値を上げるのがよい。
以前読んだ吉田さんの『成長マインドセット』にもありましたが、せっかくやるならブレーキをはずして全力でやるほうがいい結果につながる。自分の時間を機会に対して投資する、という考え方はどんな活動をしていても大切ですね。
転職のベストなタイミングは、「今の仕事が最高潮のタイミング」
僕は新卒のとき、このままこの場所にいたら感覚がおかしくなる。インターネットの波が来てるから、もう早く次にいきたい!と、入って1年目で何もできていないタイミングで退職しました。その際はたまたま2社目のインターネット広告代理店に拾ってもらい、そこでマインドをチェンジしたのですが、よいやめ方ではなかったと思います。しかし、2社目から起業するときは、会社での実績も順調だったので、よいタイミングで決断ができてよかったと思っています。
給与交渉のときは、「決め手は年収です」と言い切ること
僕はおそらく言いませんが、目的をお互いはっきり伝えることで、ムダのないコミュニケーションが取れると思います。価値観がお互い合えばよいですし、そうでなければ最初からそれがわかっていたほうが幸せです。
などなど、エージェントの使い方も含めて転職について役に立ちそうなことがたくさんありました。
副業は、本業のサラリーマンを活かす内容がよい
motoさんのTwitterは、「サラリーマンとして苦労して得たこと」や「自分の転職経験」をコンテンツとしています。この経験はサラリーマンをやっていないと得られないもので、理にかなっているなあと思います。Twitterのアカウントはコチラです。
情報に関するビジネスをする場合、分野はリクルートがやってる分野に絞ること。例えば、結婚、家、車、転職など大きな意思決定で、大きな金額が動き、回数も少ないところにコンテンツを提供すべし。
ここは情報の非対称性が生まれやすい分野。結婚したり、家を買ったり平均的に1-3回くらいしかしない人が多いので、業者に比べて消費者の情報が少ない。ここでは、実例に応じたコンテンツというのは価値が出しやすい。
副業するときは、稼ぐ金額の目標を決める。
これは僕が反省していることで、この数年考えてなかったなあと。確かに、月1万円稼ぐならとりあえずブログとかTwitterにアフィリエイト組み合わせればいける範囲だし、10万円となるとよほどストイックにやらない限りは別の方法が必要。月100万円稼ぐなら、固定ファンがつくようなブランドを持たないと厳しいよなあ、とシミュレーションができます。
とにかく、サラリーマンが副業をする場合は、自分たち自身をターゲットとしたビジネスを行い、本業をしっかりやればやるほど、その知見が副業に生きるループをつくるのは稼ぎやすいと思います。(好きなことを副業でやる派の人もいますが、これは目的の違いなのでお好みで良いと思います)
副業をする3つのメリット
1.ブランド化
2.収入チャネルの増加
3.本業へのフィードバック
この3つを見るといいことづくめです。本には、Twitterアカウントでブランド化をすすめる方法なども書いてあります。加えて、
副業の収入があるので、本業でもチャレンジングな選択ができる。
と言う通り、自分の中で収入のポートフォリオを組むことで、それぞれの仕事に相乗効果があるのは僕も実感しているところです。
サラリーマンであることのメリット
ここが一番読みたかったところです。
ブログだけで独立すると、インプットが減り、最終的には「自分の人生」をコンテンツにするしかなくなって、日常の切り売りになってしまう。する、すぐに消費され、自転車操業で苦しくなってくる。
有名ブロガーのイケダハヤトさんや、はあちゅうさんなど、プライベートを含めて圧倒的に話題を作れる人を除いて、「インフルエンサー」専業というのはなかなか厳しい道ではあるなあと思います。人生がコンテンツ、なんて超カッコいいけどね。普通の人にはマネできない。
「サラリーマンは社畜」かはどうかは、人それぞれ。会社に依存して言われたことをやっているだけの人は社畜と言えるだろうし、自分が会社を利用するくらい、フェアなスタンスでいる人は社畜ではない。逆に、フリーランスでも、クライアントの言いなりになっている人は社畜と変わらない。自分はどう働くかを考えるべき。
これはおっしゃる通り!雇用形態なんて自分がよいと思えればなんでもよくて、選んだものを誇りをもってやれば良いと思います。僕は社畜マインドの人を雇いたいとは思わないけど、カッコいいサラリーマンとは仕事をしたいです。
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という感じで、1-2時間くらいで読めるのでさっと読んでみるのがオススメです。
今回、編集協力している長谷川リョーさんが書いた本で、下記はまた全然違った視点が得られるので読み比べてみると面白いです。こちらはホリエモンと落合さんによる「副業なんてダサいことするな」的な内容ですが、はたらき方が多様化していく時代に寄り添い、複数の角度から意見を得て、自分で選ぶことって大事だと思うのです。
以下、僕の宣伝です。
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ハイブリッドサラリーマンズクラブ設立しました(宣伝)
今年は新しい活動をいくつか仕込んでまして、まずはコチラ!
仲間たちと、「ハイブリッドサラリーマンズクラブ」というオンラインサロンをはじめました!
2代目バチェラー小柳津さん、トヨログさん、マイクロソフト澤さん、ちょまどさん、坪井安奈さん、服部景子さん、Today横山さんたちとハイブリッドサラリーマンを1万人創出すべく、より濃い情報とコミュニティを提供していきます。(月額1,000円!ランチ一回分です)
「あそぶようにはたらく」はたらき方に関してつぶやいてるTwitterはこちらです。
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