かわしま

いいものを見つけるのが得意です。お酒/本/お菓子など、自分の好きなものを紹介します。 twitter:@osrnhnk

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秋の夜長のお供たち:秋らしいお酒

 お酒はいつの季節もすばらしいけれども、秋の夜長に想像してしまうのも、私はやっぱり晩酌である。昼間に日差しのまだ明るい中で飲むお酒は信じられないほどおいしいけれど、夜とっぷりと日が暮れた中で、くたくたの服とブランケットに包まれて飲むお酒もほっとするおいしさがある。特に涼しい日の晩に、少し開けた窓辺であればなおさら。  秋は夜風も湿っているのに涼しくって本当に気持ちがいいので、お酒がぬるくても冷たくてもあたたかくてもおいしいのが素晴らしい。涼しい風の中で少しあたたかな恰好をし

    • 秋はいろいろ:秋の準備にブランケット

       少しずつひんやりとする夜が増えてきたなあと思う。秋だなあ、と思う、あの感じ。 たくさんの言い回しを聞くに、秋にはいろんな側面があるみたい。スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋……。 みなさんは秋の匂いがしてきた時に、ふっと思いつくのはどれですか? 私は食べることが好きだし、読書も好き。スポーツはちょっと苦手だけれど、でも身体を動かすこと自体は好きだ。散歩みたいな気軽さのものでいいならば、ではあるけれど。でも秋、と聞いて一番に思いつくのは「夜」だと思う。秋の夜長、とい

      • 秋の予感

          季節の内で、一番ゆっくり去っていくのは夏だと思う。 春も秋も冬も、いつの間にか次の季節に移り変わっていくのに、夏は日差しの中にだらだらと長くとどまり続ける。九月に差し掛かってもなお、昼間の陽射しはずっと眩しくて暑い。  でも最近の夜の風はちゃんと、もう秋の肌触りがする。 夜道は怖いので歩けないけれど、夕暮れ時に歩くコンビニまでの道すがらとか、夜ベランダ向きの窓から灰って来る風だとかから、夏の名残はもうちっとも感じない。これから秋がやってきて、たぶんすぐに冬になる。  

        • ヘアケア三種の神器:ブラシとシャンプーとヘアミルク

           お肌の話をしたのだから今度は髪の毛の話をしましょう。  髪は女の命、という残酷な言葉には断固異を唱えたいけれども、それでも「髪は顔の額縁である」との格言は言い得て妙である。つまり男性にとっても女性にとっても、ということ。そして断固異を唱えたいとは言え、女にとっての方が髪は重要であろうことは現実的に考えてイエス、だ。  ヘアケアにもいろいろあるけれども、私は基本的には美容にうんとお金をかけるということはしたくない。美容なんてお金をかけ始めれば青天井なのだし、第一美容にお金を

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        • おすすめ日記
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          ちょっと素敵なドリンクカップ:ローソンのアイスコーヒーから始まって

           暑い日が増えると、ローソンに立ち寄る日が増える。 もちろんローソンとは、全国各地に店舗を持つ三大コンビニエンスストアの内一つに数えられるあのローソンである。どうでもいいけれど、水色の背景に白抜きのミルク瓶が描かれたあの特徴的なあのロゴが私は結構好きである。ミルク瓶ってなんだかかわいいでしょう。  どのコンビニでもいいわけではなくて、ローソンでなければならないのだ。目下うなぎのぼりのコンビニスイーツ戦争における火付け役はローソンであるらしいけれども、私のお目当てはアイスコー

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          優しいみず:肌に優しい化粧

           日焼け止めも大切だけれど、その次だって大切だ。  今日は基礎化粧品のお話をしましょう。基礎化粧品とは化粧水やら乳液やら美容液やら、とにかくたくさんあるけれど、ひとまとめに言えばスキンケア用品のことである。基礎化粧品、とも呼ばれたり、とにかくいろんな呼び名があるらしい。  日焼けに関して言うならば、日焼け止めだけでは結局防げないのですって。帽子屋日傘で防ぐ物理遮断も大切だけれど、そういうのは日焼け止めと同じく予防品。最後のアフターケアだってうんと大切らしい。  日焼け止めの

          優しいみず:肌に優しい化粧

          お湯で溶かせる魔法:スティックタイプのインスタント・ドリンク

           COVID19いわゆるコロナウイルスが蔓延してからはや三年、一躍流行った言葉が「おうちカフェ」と「家飲み」。もはや自粛にはウンザリ!というムードも漂い切って、政府が公的にコロナウイルス終焉を(その良し悪しはともかくとして)宣言したこともあり、今やかなり街に賑わいが戻ったけれど、家の中を満喫しましょうという新しいブームは残ったように思う。  もっとも私はたいへん内向的な人間なので、ステイホーム・ムードの前から大抵の場合家の中で過ごしていた。なにせブログタイトルの通り、お城の

          お湯で溶かせる魔法:スティックタイプのインスタント・ドリンク

          肌に優しく:安価で軽い日焼け止め

           アスファルトさえとろけてしまうような暑さが続いていますがみなさまお元気でしょうか。ずいぶん久しぶりの投稿になってしまった。私はと言えば、カーテンを閉め切った暗い部屋でばかり過ごしている。日差しの明るさは好きだ。でも紫外線は嫌いだし、何より陽射しの温度は強くて肌に痛い。私の部屋にある大きな窓は見惚れるほど採光素晴らしく、そのためにもうびっくりするほど日差しが肌に刺さるの。  実際この大きな窓は素晴らしい。だって私が住まいをこの部屋に決めた理由の一つはこの窓だ。でも夏はね、別

          肌に優しく:安価で軽い日焼け止め

          嗜好品の王者:コーヒーとお砂糖

           このブログを書いていて気が付いたのは、私はとにかく嗜好品がたくさんあるのだということ。お酒もバターも、なくても困らないものだ。私は多分、なくても困らないものが好きなのだと思う。ぜいたくと言われる物のこと。  「ずっとお城で暮らしてる」というブログタイトルは、たぶんだからぴったりだと思う。ぜいたくにかこまれた暮らしなのだ。もちろん豪奢なドレスやアクセサリーや天涯付きのベッドなんてものはない。ささやかで、でも日常を限りなくのびやかにする贅沢。日々を華やかにするよりもむしろ、穏

          嗜好品の王者:コーヒーとお砂糖

          おつまみのベスト・ミスマッチ:おすすめのおつまみたち

           ワインのおつまみならチーズ、とかサラミ、とか、そういう「定番」を決めてしまうのはナンセンスだと思っている。思っているけれども、やっぱりチャームに何を選ぶのかと言うのは重要なことだと思う。だって一緒に舌にのせるものだ。当然お酒の味わいが変わるし、その場のムードだって変わるもの。そしてムードと言うのは結局のところ、お酒のおいしさを全く変えてしまう。  ということで、今回はあすすめのおつまみの話。お酒のみにはとっても魅力的な話ではないかしら。  あらゆるお酒に合う軽食、といえ

          おつまみのベスト・ミスマッチ:おすすめのおつまみたち

          欲望のバター:カルピスバターとエシレバター

           その昔眩暈のするような恋をしたことがある。その男は無類のバター好きで、普段はずいぶん小食であるにもかかわらず、バターの効いたお菓子ならなんでもすっかり食べた。フィナンシェやクロワッサンが好きで、バターを濃く入れたクッキーなんてひと瓶ぺろりと食べてしまった。  例えばパンを食べるとき、「塗る」と言うよりは「のせる」と言った方が適切な量のバターの使い方をし、クロワッサンにさえバターを塊にして乗せるので、ちょっとびっくりしたものだ。私は彼といた頃、バターの三文字を見かけるとつい

          欲望のバター:カルピスバターとエシレバター

          人生と切り離せないもの:ロマンチックの頂点のワイン

           以前「これなしには人生をとてもやっていけない」というものとしてお酒を挙げたけれども、その中で私にとっても最も大切で特別なお酒はワインだ。  一番好きなのは白のスパークリングだけれど、実際は白でも赤でもなんでも好き。でもワインを一緒に飲みに行くようなお友達はいないので、大抵の場合家で飲む。一人か、あるいはほんの少し離れたところに住んでいる母と。  そういえば、これは大学時代に驚いたことの一つに、若い人はあんまりワインを飲まないらしい、ということがあった。酸味や渋みが舌に馴染

          人生と切り離せないもの:ロマンチックの頂点のワイン

          特別な飲み物:ショウガ紅茶

           誰もが心待ちにする季節ではあれど、それはそれとして春というのはどうしても忙しい季節だと思う。 小学生にとっては学年が変わるし、学生にとっては学校さえ変わるし、大人にとっても新しい年度が始まって、とにかく自分の立場が変わってしまう季節だ。人は自分の立場から世界を見ているのだから、立場が変わると世界がまるっきり変わってしまう。だから春は落ち着かない。たぶん心許ないのだ。浮かれることも不安に思うことも、足がなんとなく宙に浮いている感じがする。  気持ち落ち着かないまま忙しくして

          特別な飲み物:ショウガ紅茶

          人生と切り離せないもの:カジュアルなものとしてのウイスキー

           およそすべての人に「これなしには人生をとてもやっていけない」というものがあると思う。私にとってその最たるものの一つがお酒である。とても個人的な意味において、お酒は人生の友である。  お酒ならば何でも好きだ、というのはさすがに誇張ではある。でもたいていのお酒は飲める。尤も、一番好きなものは何ですかと言われたら日本酒、ついでワインだ。でも普段よく飲むのはもっぱらウイスキーである。どうしてかと言うと、大抵なんにでも合うからだ。それにいい香りがするし、飲んでまろやかに辛いところが

          人生と切り離せないもの:カジュアルなものとしてのウイスキー

          花見酒:片の桜

           私の部屋には大きなベランダが在り、そこから立って外を見やると桜の木が見える。それで最近、主に夜、私はしょっちゅう窓から顔を出して暮らしている。日中では日差しが強くなりすぎてきたし、夕方ではあちこちから漂う晩御飯の匂いに胸がすんとなりすぎるから。けれどその習慣は一昨日で終わってしまった。先日の強い雨と強風が桜流しとなって、もうほとんど薄ピンクの名残がなくなってしまったから。  ところで、私は花が好き。 生活の中で、だから花瓶に飾るための花をよく買う。花屋の前ではしょっちゅう

          花見酒:片の桜

          ずっとお城で暮らしてる

           私が人生で一番初めに出会ったお城は、童話の中のそれだった。 『眠れる森の美女』に描かれた、そこらじゅう薔薇に取り囲まれたお城である。私は子供の頃たいそう身体が弱かったので、外遊びをすることはほとんどなく、絵本ばかり読んで過ごした。あるいは、絵本を読んでもらって過ごした。たぶんその内の一つにあったのだ。美しいお姫様が百年間、運命の時を待って眠り続ける美しくてちょっと寂しいお城が。  ところで、「お城」と聞くと、実は人によって思い浮かべるものが全然違うのじゃないかしら、と思う

          ずっとお城で暮らしてる