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オレンジーナ・うちの保護猫たち

オレンジーナはうちに餌を食べに来ていた、妊娠中の野良猫でした。こんなに可愛いのに野良猫だったんです。当時は妊娠してるのに気が付かなかったんですが、大量に餌を食べて帰るので、ずいぶん大食漢な猫だなと思っていたんです。が、ある時、子猫を3匹連れて来て、ああ、お母さん猫だったんだ!と納得。

始めて子猫達を連れてきた時は、あまりの子猫達の可愛さにうっとりしてしまいました。三毛猫、茶トラ、グレータビーと、どの猫も母猫とは違いモフモフな毛の子猫でした。そのうち、グレータビーの子猫が来なくなりました。私たちは、きっと、フクロウや鷹にやられてしまったのだろうと思い、大至急、まずは茶トラと三毛猫の子猫の方を捕獲しようという事で、トラップを仕掛けて待ちました。運よく、2匹いっぺんに入るという奇跡が起こり、そのまま獣医さんで避妊・去勢の手術をしました。茶トラは男の子で三毛猫は女の子でした。費用は全て自分たちで出してます。真の意味でのボランティアですのでね。笑


これから獣医さんで手術


帰って来てからは
バスルームで隔離

ま、この様に、マスターベッドルームのバスルームで隔離したものの、夜中に脱走しようと、高いところに上って落ちたりとガサゴソが止まらず、夫が堪忍袋の緒が切れて、2匹をまた外に放してしまいました。私は、根気よく人間になれるまでここに居たら、アダプションまで絶対持って行けると思っていたので、物凄く腹が立ちました。

でもご安心ください。この根気のある私が、どうにかまた家の中に入れ、人間に慣れさせ、無事この猫達は、シェルター経由で人に貰われていきました。

話をオレンジーナに戻します。

オレンジーナは子猫たちの後に、トラップし獣医さんに連れて行きましたが、なんと獣医さんのオフィスで、大脱走したらしいのです。レントゲンのマシーンの後ろに隠れてなかなか出てこなかったらしいです。その後、オレンジーナは人間の手が怖いというトラウマが残ってしまいました。

オレンジーナのトラウマは、もう一つあって、トラップに入ってしまった原因である猫缶のウエットフードをまったく口にしなくなりました。それは今でも続いています。

オレンジーナにしてみれば、あんな恐ろしい事が起こった発端は、猫缶フードにつられて、トラップの中に入ってしまった事。もともと頑固な猫ですので、猫缶のウエットフードは絶対に食べないと誓ったかの様に全く食べません。なので、オレンジーナだけ、ウエットフードの代わりに、ちゅーるを食べてます。もちろんドライフードも食べてます。

オレンジーナが手術をして帰って来たのは10月の肌寒い時期でした。なのに、夫が術後すぐにオレンジーナ―を外に放してしまったので、次に餌を食べに来た時はカリカリに痩せてました。外でのリカバリーが大変だったのと、寒さと恐怖でうちに餌を食べに来るのを嫌がった為だったと思います。オレンジーナがいまだ私達を心から信用できない理由がここにあるのかもしれません。


足が冷たくならない様に
餌場にはマットを敷きました



オレンジーナが家に入った日は
テキサスでは死者が出たほど寒かった日でした

ある大寒波の日、オレンジーナは息子に抱っこされ、無理やり家に入れられました。今日、外に一晩中いたら、死んでしまうかもしれないと思ったんでしょうね。抵抗はしましたが、すんなり入れました。


オレンジーナが使っていた
シェルターも雪だらけ


家に入れるまでが長かったので
入ったら入ったで慣れるのは
早かったように思います

当時のオレンジーナは寝てる間にぴくぴくと体が動くチックみたいのがありました。それだけ外で子猫を産んで育てるというのは、大変な事だったんでしょうね。しかし、今は、そのチックもすっかりなくなってます。安心して寝られるってどれだけ幸せな事かと、戦争中の国の人たちの事を考えてしまいます。

オレンジーナの事を書くと何ページにもなるので、今日はこの辺で。





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