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Win Win なフォスターペアレントの勧め
個人で保護猫活動の経験を通して、お勧めしたいボランティアがあります。それは、保護された猫が、人間に慣れる様に訓練してくれる、フォスターペアレントのお役目です。
各アニマルシェルターでは、保護された野良猫が人間に慣れる様に一緒に暮らしてくれる方をボランティアとして募集してます。保護猫活動をやっていて、何が大変かって、この野良猫の家猫化なんです。保護してそのまま自分の家の猫にするのは簡単ですが、フォエバーホームを探してあげたとしても、他の人間に慣れてもらうのが一番大変で、来客の少ない我が家の保護猫は、いまだ、家族以外の人間が来るとどこかに隠れてしまいます。信用されてるのは私達だけと言う事なのでしょう。
子猫の時から人に飼われてる猫以外は皆そうで、うちの飼い猫であるラリッサもドアベルが鳴って、人が入って来ると隠れてしまいます。ラリッサはまだ子猫だった時に妊娠し、ある人に保護され、地元のアニマルシェルターの世話になり、そのシェルターのフォスターケアのボランティアさんの家で子猫達を育てました。その後、私たちがシェルター経由でラリッサをアダプトしました。
ラリッサがいたサンアントニオのシェルターは、猫カフェ方式のシェルターでしたので、沢山の猫がウロウロする部屋で猫と遊びながら、アダプトする猫を探せるという利点があり、猫も人間慣れしてるし、人間も相性の良さげな猫をその中から探すことが出来るシェルターでした。なので、ラリッサはすぐ私達にも慣れました。
外で生まれ育って、過酷な生活をしてる野良猫たちが人間に慣れるには、思った以上に長い時間がかかるんです。うちにいる、オレンジーナがいい例です。なんともう4年目に入ってます。笑 以前にアダプションの話が出て、貰ってくれると言った人が家に入って来たら、オレンジーナは、急にパニックになって、窓ガラスに体当たりし必死に逃げ出そうとしました。もちろん、それを見た里親候補さんはオレンジーナを家に連れて帰るのをその場で断念しました。やれやれ。
オレンジーナだけではなく、他の猫も似たり寄ったりです。私の立場から言わせてもらえば、数か月、お世話してくれる他の家族がいると、とってもあのだが。と言う事なんです。
ちゃんとしたシェルターなら、この手のボランティアさんを確保できるのですが、個人だと結局、自分自身が彼らのオーナーにならざるを得ないという結果を招きます。なので、個人で保護猫活動と言うのを私はお勧めしません。たまたま、リタイアした私には時間があって、経済的にも何とかそれくらいのお金は出せる状態だからなんです。自分の生活を犠牲にしてまですることではないと思います。
そんな風なので、それだったら、シェルターのフォスターケアでボランティアとして活動する方が、全てにおいてウィンウィンなんです。
それでは何故、WinWinなのかと言いますと、
1.フォスターペアレントは旅行にも行ける。
猫を飼いたいけど、たまには旅行もしたい。旅行中、猫の面倒を見てくれる人がいないとか、そう言った場合に、期限のあるボランティアだと、旅行に行く時期にシェルターにフォスター猫を返却することも出来るし、他のフォスターケアのボランティアとバトンタッチできるし、それなりに猫がいる暮らしも経験できる。
2.保護猫にとっての死活問題である、人間とのソーシャライズの手助けが出来る。
ハッキリ言ってしまえば、人間を信用できるようになった猫はすぐ貰い手が付きます。一番のハードルが、飼い猫の様に人間を信用できるようになる事なんです。野良猫が家猫として生きるすべを知れば、あとは飼ってくれる人を探すだけなんです。普通の人は飼ってくれる人を見つけるのが大変だと思うのでしょうけど、それ以前の問題が実はとっても難しいのです。
3.このプロセスが、各ボランティアの助けによってスームーズに行って、より多くの野良猫を保護できる→社会貢献に繋がる。
プロセスがスムーズにいけば、個人保護猫活動の崩壊も防げるし、より多くの野良猫保護が出来ると思われます。より多くのハピネスがそこにはあるんです。この様に、シェルターとボランティアの協力によって、野良猫を助けてあげたい人、人手が足りないアニマルシェルターを助け、地域社会に貢献できるボランティアが、フォスターペアレントではないでしょうか?少なくっとも、私はそう思ってます。
このフォスターケアのボランティアは、猫を助けたい、けど、年も取ってるし、これから動物を飼うとなると大変だし、万が一のことがあれば、動物も可哀想だしと考える人には、とてもいいボランティアだと思います。
私も、私のクレージーキャットレディーの友達も、今いる猫が全員なくなったら、もう猫は飼わないって決めてます。そしてその代わりに、フォスターケアのボラアンティアをするという風に決めてます。
この様に、可哀想な猫の為に何かできないかと考える人は、猫をアダプトする代わりに、フォスターペアレントをしてあげることも出来ますし、それはとっても必要なボランティアなんです。
今私は、外にいるナッキー4のお世話をしていますが、これ以上家には入れられないと決めてますので、ナッキー4が上手く人に慣れたとしても、TNRしてお終いか、運よく家に入れても、アダプションに出すと思います。
保護猫3匹、家猫2匹が限界だと理解しています。引っ越しの時が来たら、その時にどうするか決めるつもりです。各猫にとっての引っ越しの大変さとと、他の家族に貰われる場合を想定して、どちらがその猫にいいかを天秤にかけ判断します。
保護猫活動はただ単に可哀相だけでは務まらない仕事です。地元のシェルターと協力しあうボランティアもなかなかの社会貢献なんです。
トップの写真は、オレンジーナの子猫の、ナッキー3とキャラ子です。子猫の世話は、とっても体力がいるんです。笑 国際線の飛行機の中で自分の子供達にする様なことを、この子猫達にもやってしまったの図。ww (少しの間だけ休めるw)
*ナッキー3も、キャラ子もシェルター経由で貰われていきました。ハッピーなニャン生を送ってくれてる事を願ってます。