お掃除トクさんのルーツ①『清掃業界との出会い』
お掃除トクさんはなぜ清掃業界で仕事をするようになったのか?そのきっかけは、ほんの些細な巡り合わせでした。
■青春時代、実は大きな夢がありました!
お掃除トクさんにはあるひとつの大きな夢がありました。それは「プロミュージシャンになる!」という夢です!
僕は高校一年生(16歳)の頃からドラムを始めました。ドラムに興味を持ったのは中学三年生の頃。今でも交流がある親友が、文化祭でドラム演奏していた姿を見たのがきっかけ。プリンセスプリンセスの『M』を演奏していたんですけどね。1コーラス目のピアノ伴奏部分が終わって、ドラムのフィルインからバンド演奏に切り替わる瞬間。ものすごい感動と衝撃を受けて、そこから一気にドラムにのめり込んでいきました!
高校に入学した僕は、ドラムが叩きたいという一心でブラスバンド部に入部。音楽の『お』の字も知らなかったレベルの僕が「ドラムを叩きたい!」という単純な理由だけでブラスバンド部に入ったものだから、最初は音楽理論とかかなり猛勉強しました(笑)そのおかげで、高校一年生一学期の中間テストでは、学年で唯一の音楽100点満点を獲得しました(笑)
僕が入部したブラスバンド部は、部員数が少ない弱小クラブでした。普段のクラブ活動はほとんど自習。そんな環境が幸いして、僕は毎日のようにドラムの練習に明け暮れていました。そんな環境のおかげでドラムの腕はメキメキと上達し、高校卒業後は音楽の専門学校に入学。その当時に所属したバンドでメジャーデビューを目指して本気で頑張っていました。
■プロミュージシャンへの道のりは険しく・・・
専門学校を卒業してからも、なおメジャーデビューを目指して頑張っていたバンド活動。その道のりは決して楽なものではなく、生活費を稼ぐためのバイト探しには苦労をしてきました。
バンド活動の根幹は、月間数本のライブやイベント出演にあります。バンド活動優先の生き方をしていたので定職に就くわけにもいかず、生活費は隙間時間を見計らってアルバイトをするような生活でした。
■「今日ライブなので休みます!」が許される仕事
「今日はライブなので仕事休みまーす!」がまかり通る仕事って、なかなかありませんよね?(笑)だけど、当時は本気で頑張っていたバンド活動。ここだけはどうしても最優先で考えなければならない絶対条件でした。
ライブ活動に支障が出ないような仕事として、深夜のレストランや牛丼チェーン店を選んでアルバイトをした時期もありましたが、働いている時間が4時間程度だったので、月収としてはたかが知れていました。
「ライブの日は休めて、月収が高いアルバイトは・・・?」
こんな視点で頭の中に思い浮かんだ仕事。それは、日給月給制のガテン系のアルバイトでした。バンドメンバーのベース担当も、当時は左官の職人をしていました。
■運命の歯車が噛み合い始めた瞬間
確かに、日給月給制だと時給制のアルバイトよりも日当は高いので魅力的です。しかし、僕には体力的な自信が無かったため、建築系の職人になる事へはかなり躊躇していました。
そんな感じで迷っていた頃に読み漁っていたアルバイト雑誌。その雑誌の中で偶然見つけて目に留まった仕事がありました。その仕事こそが
『清掃業』
まさにこの瞬間、後の運命を大きく左右する『清掃業界』との出会いを果たす事になるのです・・・。
(つづく)