建物の隙間から見える空が あまりにも、きれいだった。 退屈な感情が微かにさわぐ感覚が 何か起きるかもしれないという期待を生む。 自分という誰かが明日には何者かになっている。 そんな、いきなり10段の跳び箱を飛ぼうとするような思考に呆れながらも、それでいいのではないかという他人事のような感想が今日もくるくると頭を駆ける。 植えた種を何度も掘り返しては、また何事もなかったように植えなおす。 その度に皮が剥がれ欠けてゆく。 その光景を痛いとも可哀想だとも思わなくなっているのは一
Theme:星ぞら
せせらぎの心地を耳に思わせる 髪の流れがみちびく想い
カタカタとトンネルのように歯車が まわす時間の出口は何色
涙にも満たない手足ばたつかせ 幻色の羽を くう へと
ぽつぽつと 池の中に波紋をつくる君たちは 覚えている しとしとと すぐに消えてしまう 雨の足跡を ひと粒ひとつぶの ただいまと、さようなら 小さな挨拶を君たちは 覚えている そして返事をすることができるんだ たとえ、太陽が空に鍵をかけていても ひと粒ひとつぶを 抱きとめた身体で おかえりなさい、て
幸せに ま か れ る よ う に じれったく ふ ふ わ わ 漂う 蜻蛉の糸
かげろうが くるくる虹羽 揺らしては 揶揄うそよ風 追いかける
今日はおやすみ🌃🌠
うとうとの頭にかかるカーテンは おやすみ奏でるオルゴール
梅雨から生まれた ひと粒が 延びてひれから 尾ひれへと 窓に瞬きの 金魚をえがく
閉じ込めた色の世界が コロコロまわる たどり着くのは ラピナキュヴア
ぺかぺかと 寝ぼけ眼にのっかった 夜のまじない 星屑ノック
今日・明日は投稿おやすみ
脇道に熟したミュール散らばって あかい四葩の幻想を映す
幾年も重ねつづけた眼差しは 永い眠りを包む織物