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日本の昔の服、サッパカマのルーツをたどる
今日は5/7からスタート予定のSAPPAKAMA(サッパカマ)プロジェクトの余談を書きます。
本題ではない(おそらく多くの方は気にしない)部分なので、プロジェクトページには書けなかったですが、個人的には新鮮な体験だったので。
まず、サッパカマは「猿袴」の方言だそうです。
なので、ルーツを探るべく、猿袴を検索。
画像も含め案外色々出てきます。
その中でルーツっぽいものに触れていたのがこれ。
明月記という書物に記載がある様子。
早速次は明月記を検索。
Wikipediaによれば、「藤原定家の日記」とのこと。鎌倉時代ですね。
著者も歴史の授業で聞いた記憶がうっすらある名前。
それにしても、800年前の日記がしっかり残っているって・・・すごいですね。
で、今度は実物を見るべく愛知県図書館で蔵書検索。
「明月記」でタイトル検索すると62件ヒット。
解説書だったり、関連図書だったりと案外あることに少しびっくり。
その中でずばりのものを探します。
[和書] 明月記 第1 藤原 定家/著
これが原文に近そうです。
そして、いよいよ対面へ。
蔵書検索で書棚をチェックしていたので、3階であっさり発見。
(本当は本の画像を載せたいのですが、著作権法上どうなのか判断つかなかったので止めておきます)
相具参二御所一、袙上令レ着二猿袴一、自レ門令二懐下
ありました。
これですね。漢文はさっぱり読めませんが・・・。
日記の日付を確認すると、1199年12月11日。
今が2022年4月なので822年とちょっと前(!)
図書館の中、一人で「おお~!」と心の中でなんか感激。
挿絵なんてないし、ここに記載してある「猿袴」が今回のプロジェクトのサッパカマとどこまで近いのかは知る術がありません。
でも猿袴という言葉は何百年も続いてきていて、無関係ではないでしょう。
そんなことをあれこれ想像して、
柄にもなくロマンみたいなものを感じてしまいました。
ちなみに、今回プロジェクトのデザインの元になったサッパカマは下記の本に記載があり、明治・大正で使われていたことは間違いなさそうです。
どちらも手に入らなさそうですが・・・。
デザイン開発した京屋染物店さんは、博物館や資料館にも足を運んだとのこと。
ルーツを探る商品開発の面白さを垣間見れた体験でした。