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miko_2
必要なのはリスペクト
若い二人の対談を聞いた。
全く違うバックグラウンドを持つ人たちで、
お互いに相手の感覚を理解し難いと感じながらも理解しようと努めていて
すごくリスペクトを感じる対談だった。
こういうものにリアルタイムで出会えるととてもテンションが上がる。
私は彼らより一回りぐらい年上だけど、
彼らの会話の方が自分より大人びて感じられた。
インターネットが普及してSNSが瞬く間に一般化され、
フィルターバブルとかエコーチェンバーという概念も広まったが、
一部の人がそのような環境で白痴化していく一方で
別の一部の人たちはこんなふうにどんどんコミュニケーションスキルを上げているということが新鮮な驚きだった。
この場合のコミュニケーションスキルというのは、
自分とは違う価値観を持つ他者に対する対話のスキルという意味だ。
相手の言うことを否定せず受け止め、
同時に自分の意見も並列で言う。
これはなかなかに難しいスキルだと思うが
今日聞いた対談ではそういう関係性が成立していた。
あなたと私は違う。
いろいろな考え方がある。
どちらも決して間違ってはいない。
いつもそういう態度で人と接することができれば
人との軋轢は起こりにくいと思うのだけれど、
感情が絡むとなかなかそうも上手くいかない現実がある。
自分が感じていることを
相手も当然同じく感じるはずだという
思い込みは一刻も早く捨て去るべきであり、
分かり合えないものは分かり合えないままでもよいと
お互いを認め合うことが肝要である。
その結果、関係性が絶たれたとしても致し方ない。
それがお互いにとって適切な距離感なのだとしたら。
人と人は考え方が違って当然である。
相手を変えようとしてはいけない。