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融けていくデザイナーという職種

デザイナーはこれから何を学び、どのような仕事を担っていくのでしょうか?時代の流れを引用しながら、私自身の考えを述べさせていただこうと思います。

ビジネス×テクノロジー×クリエイティブ(BTCモデル)

デザインは今まさに、ビジネスとテクノロジーに接近しはじめています。

デザインという仕事は「クリエイティブな表現」を行うだけではなく
・「経営の視点からから顧客やマーケットに与える影響をデザインする」
・「技術の視点から新しいインタラクションや、体験をデザインする」
といった広義のデザインを行う必要に迫られています。

これは、デザインの本質というものが成果物(output)ではく、成果(outcome)そのものになり始めているということです。

「ユーザーに対しての価値」という成果(outcome)を提供するためならば、クリエイティブ以外の様々な視点からもアウトプットを選択し実行する必要があります。

■BTCモデル
ビジネス(B)・テクノロジー(T)・クリエイティブ(C)の三要素の有機的な結合がイノベーションを起こす組織の要諦。
デザインシンキング・デザインエンジニアリングはそれぞれBCおよびTCをつなぐハブ機能と考えることができる。
これらを活用することで、BTC型の組織を作ることができる。

第四次産業革命とデザインの役割http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/sangi/sangyo_design/pdf/004_s01_00.pdf


デザイナーの仕事の多様化

前述のBTCモデルに基づくとデザイナーの仕事の内容は非常に多岐に渡ることになります、ビジネス企画的な能力から、AIのようなモダンな技術を理解する必要すらあります。

これは活躍の場が増えると共に、初学者が「デザイナーになるための方法」も多様化しているということです。

これからのデザイナーを目指す方は、どんな成果(outcome)を出すデザイナーになりたいのか?まずは明確な目標を持ちましょう。
出したい成果から、なりたいデザイナーの姿を逆算して能力を身に着けていくことが大切です。


デザインは普遍的なスキルの一つになる

デザインが成果(outcome)に近づくにつれ、デザインは特別なスキルではなくなり、ロジカルシンキングやPDCAサイクルなどの思考法のように、誰しもが等しく身につけるひとつのスキルになっていくでしょう。

実際に「デザイン思考」と言われる領域は、経営者やビジネスマンが新しいアイデアを発見しイノベーションを起こすためのプロセスとしてすでに広く普及しています。


デザイナーは既存の職種と融け合っていく

いずれ今のデザイナーという職種は無くなる可能性があります、もしくは今とはまた別の責務を担当する職種になっているはずです。

デザイナーは「ユーザーに価値を届ける」という本質的な目的のため、役割を多様化させ、経営者やマーケッターやエンジニアなどの他の職種に近づき、最終的には融和する必要があるでしょう

はじめは「デザイナーが経営に参画する」「デザイナーがIAによる体験を設計する」などの形で近づいていきますが、いずれは経営者そのものや技術者そのものにもなりえると考えます。

( ただし職人型のデザイナーはこの限りでは無いかも知れません、グラフィックデザインやコピーライティングなどの個別化した職能についてはここでは言及しません )

それではデザイナーの本質とは?

それではデザイナーの本質とは何なのでしょうか?
私は「職能」ではなく「姿勢」になっていくのではないかと考えています。

・「ユーザーに価値を届けよう」とする姿勢
・価値の本質を見極めようとする姿勢
・そのために様々な技術を習得していこうとする姿勢

ワイヤーを書いていても、リサーチをしていても、企画をしていても、そういった姿勢を持って仕事に当たる人はすべてデザイナー足り得るのではないでしょうか?

新しい時代のデザイナーになる

今まさにデザイナーの定義が変わりかけている時代の真っ只中にいます。
デザイナーの新しい定義をこの時代の最先端で自ら作り出していく、私はそんなデザイナーになりたいです。


#こんなデザイナーになりたい


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