おしょん

元・年収290万で派遣社員。挙句、子ども部屋おじさんだった筆者が43歳で結婚。 42歳で移住、転職、パートナー探しを同時進行させた回顧録を綴ります。

おしょん

元・年収290万で派遣社員。挙句、子ども部屋おじさんだった筆者が43歳で結婚。 42歳で移住、転職、パートナー探しを同時進行させた回顧録を綴ります。

最近の記事

【6】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

前回のあらすじ 何とかマッチングにこぎつけた私は、長文が大好きな自分を抑え、お相手の出方を探りながらメッセージを試みたのだった。 「そうなんですね」は地獄の合図 マッチングしたと言えど、感触がいいのか悪いのかがイマイチ分かりにくい。会話の波に乗ってくださるとこちらもありがたいのだが……。話題を引き出そうにも引き出せない。サッカーで例えるなら、守備固めのドン引きサッカーだ。どうやっても攻めあぐねる。 「そうなんですね!」 私自身、この言葉は「さっさと会話を切り上げたい」

    • 【5】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

      あらすじ ついにマッチングアプリに取り掛かったが、地方でやることの難しさを知った。そこで私はブラッシュアップを試みるのだった。 裾野を拡げる 早速、プロフィールに取り掛かる。それまでは馬鹿の一つ覚えで山に関することばかりを書いていたが、何より移住することを加えなければならない。 そしてDJや読書などのインドアの趣味も書いた。あとは料理や観葉植物に詳しい方とお話をしてみたかったのでコミュニティも増やしたいところだ。恋愛や結婚とは何ら関係のないものに多く参加した。 写真に

      • 【4】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

        前回までのあらすじ コロナをきっかけに移住、転職、マッチングアプリを同時進行で行っていた私は、上記二つは簡単に決まった。そして最後に残る大魔境・マッチングアプリの海に放り込まれるのであった。 使うアプリを間違えて 今だからわかるが、最初に某Tを入れてしまったのは悪手だった。私が希望するのは、山に一緒に登れる方。その界隈において、全く需要が違うものと気付くのに時間は掛からなかった。 後学のためにペラペラと左にスワイプする。人相と文章の照らし合わせ。大体の傾向は掴んだ。

        • 【3】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

          重い腰を上げる 新型コロナがきっかけで、何をするにも制限が掛かってしまった。気にする人もいれば、気にせず行動していた人もいる。私は前者で、会社に行く以外は外出を控えた。人とも会えない。よく言われる「家と会社の往復」だけであった。 ——何か、変化が欲しい。 その頃からマッチングアプリを利用し始めた。そもそもの始まりが婚活ではなく、ただ単に人との繋がりが欲しかったのが本音だ。違うな、婚活の土俵に上がれないのが事実だ。寝言は寝て言うことだけは唯一自信を持っているところである。

        • 【6】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

        • 【5】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

        • 【4】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

        • 【3】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

          【2】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

          正規から非正規へ 新型コロナで世界中が翻弄され、ただならぬ閉塞感を味わったのは説明不要だろう。 当時、働いていた会社から「……わかってるよね?」と無言の圧力をかけられて、居心地が段々と悪化。絶対に罹ってはいけない空気が漂っていた。 十数年、働いただろうか—— 夜勤専従。皆が一日を終えて家路を急ぐ頃、私は世の流れと逆らうように会社へと足を運んだ。そこに後ろめたさは無い。むしろ、気が楽だった。 初めて働いた会社では、ありとあらゆるハラスメントを受けていた。肉体的にも精神的

          【2】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

          【1】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した

          「え、結婚?いきなり?」 物事っていうのは、唐突に進むもんです。 小田和正さんの名曲「ラブ・ストーリーは突然に」。まさにあれ。自分でも恋の顛末は予想だにしていませんでした。 当時、同居していたオカンは、何から伝えればいいのかを熟考せずに、 「どうやって暮らしていくん?」 「あんた、家事できんの?」 「あんた、貯金あんの?」 「そもそも婚活とかしてたん?」 「どこの誰?知ってる人?」 「あんた今日、晩ごはんいるん?」 矢継ぎ早にそう言ったのを覚えています。 最後の一文

          【1】年収290万の派遣社員、挙げ句の果てに子ども部屋おじさん(43)が結婚した