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SOKKOH 速攻

集英社 ベアーズクラブ

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誰しも漫画家になる前に描きたい題材がある。私はこのキャラクターたちを中学生の時に作り出して、授業中に脳内で試合しまくり、いつかこいつらで絶対に連載してやると決めていた。

それが実現したのがこのSOKKOHです。

確かこの時は26歳くらいだったか。まだ早すぎた!

もっと絵も内容も熟成させてれば、きっともっといい出来になったと思うのだが、いかんせん11人のキャラクターを1話づつ一人に絞ってバックボーンを描いてやり、そして11人描き終わった所で試合して大爆発するような展開は無茶だ。そんな雑誌は悠長な事は待ってくれない。

早く試合して展開をサッカー漫画として盛り上げてくれと思うもんだが、ベアーズクラブは待ってくれた!

多分、このタイミングでこの雑誌で、この連載をしなかったら一生お蔵入りになっていたかもしれない。

しかも月刊少年ジャンプであばれ花組連載真っ最中。同時連載でしたが、ベアーズクラブは隔月雑誌でしたので、それほど大変なスケジュールにはならなかった。

残念ながらベアーズクラブは8人集まった所で雑誌が休刊。この8人のメンバーでフットサルの試合で最終回は盛り上げたが、やはり私のライフワークというべき作品には至らなかったです。

ネタの元はアストロ球団、、ではなくビクトリー球団の方が近いかもしれない(笑

暴走族、ユース代表、IQ300、金持ちのボンボンの不良、100メートル短距離世界記録、柔道オリンピック代表候補、、、そして主人公はサッカー初心者w

こんな奴らが11人揃ったら、、試合になるのか?(^◇^;)

でも構想ではこいつらが全国高校サッカー大会で優勝して、プロになってそれぞれ日本各地や海外にバラバラになって、W杯でまた11人全員が再結集するというオチまで考えていたのに、、

いや、でも本望か。

夢が叶った。

燃え尽きた。

燃え尽きたら次は、、また脳内をリセットして次の夢を見つけるまで漫画家はやめられない!


先月、こいつらを思い出して雑誌に載る事のなかった3人を含めた全員の色紙を描いてみた。

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押山 雄一
漫画家志望者に向けた厳しい言葉を投げつけまくる内容のコラムが多いですが、厳しいプロの世界だからこそ甘い言葉は言いません。よかったら是非サポートお願いします。

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