老若日記-その16-高齢者に優しい日本国。
2020年12月15日、高齢者の医療負担額が改正
皆さんは、2022年度後半から、高齢者の医療負担額が変わることをご存知ですか?
2020年12月15日に報道がありましたね。
75歳以上の後期高齢者が医療機関に支払う窓口負担について、単身世帯で年収200万円以上の人を対象に現在の1割から2割に引き上げるとするそうです。
そうすることで、現役世代への負担を減らす目的があるようです。(この世帯の医療費負担を増やしたところで、約4分の1程度の人が対象となるので、微々たる変化かもしれませんね。)
ただ、結局医療費が払えない高齢者の肩代わりをするのは、その子孫ですよね。
結局、所得が低い家系が苦しむシステムです。
現在、1割負担で医療費を払っている人にとっては、「なんてこった。」という気持ちの方が強いかもしれません。
でも、私たち若年層にとっては
「え?75歳以上って医療費1割負担だったの!?」
という驚きの方が強いです。
接骨院で聞いた150円
確かに、2年ほど前に足の骨を骨折して、リハビリ施設も併設されている接骨院に通っていたときのことです。
私が住んでいる地域は田舎なので、患者の8割が高齢者で、朝から晩まで混雑している病院でした。
「ギプスが取れたので、リハビリに入りましょう、2階に行ってリハビリファイルを出してね〜。」と言われ、2階に向かうとそこにはベンチいっぱいの高齢者が座っていました。
その人たちは毎日通っているのか、
「あそこのスーパーは安いよ!」「今日は特売だっけ!?」
というまるで友達同士のような会話が聞こえてきます。
私は肩身が狭い気がして、孤立していた椅子に座って順番を待っていました。
そこから見えたのは、大きいマッサージチェアのようなリハビリ器具。
どうやら、腰や肩などを伸ばしているようで、ゆっくり傾いていきます。
その他にも白衣を着た方が高齢者の体を伸ばしていました。
もちろん、どちらも利用しているのは高齢者です。
そんな風景を横目に自分のリハビリを終え、待合室へ戻りました。
そこで聞こえた言葉は
「はーい、今日のお会計は150円です。」
思わず、受付を見てしまいました。え?150円ってどういうこと!?
そこの自販機で売っているジュースと変わらない!患者の杖をついたおばあさんは慣れた手つきで小銭を出していました。
毎日、ストレッチして1割負担の医療費を利用しているのね。
具体的な施術内容は分かりませんが、素人目にはそのストレッチなら医療機関でなくてもできるのではないか?と疑問に思ってしまいます。
本当に病気で通院している高齢者もいれば、毎日暇なので150円払って病院でマッサージ受けに行っている感覚の人もいる。
この現状を目の当たりにした当事者として、今回の高齢者医療費負担の引き上げに関して、賛成します。
菅総理、選挙で不利になるのにありがとうと伝えたいです。
お隣、韓国の高齢者医療負担額はこんなに違う
出典:韓国と日本で「高齢者の医療費負担」はここまで違った…! その驚きの実態(現代ビジネス)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/78409?imp=0
韓国では、現役世代と同じ額を高齢者も支払っています。
具体的には、主に外来患者を対象として医療行為を行う、最も身近な医療機関が「医院」であり、ここは日本と同じ3割負担です。
次に、入院患者を対象に医療行為を行う「病院」では、都市部で4割負担、地方で35%負担です。
さらに多くの診療科目を持ち各診療科目に専属する専門医をおいている「総合病院」では、都市部で5割負担、地方で45%負担となります。
そして、総合病院のなかでも重症疾患に対し難易度の高い医療行為を専門に行う「上級総合病院」に至っては、診察料の全額およびその他の費用の6割を負担しなければなりません。
専門性の高い病院になればなるほど窓口負担率が高くなるのが韓国の特徴であると、現代ビジネスの資料から読み取れます。
これを聞いた高齢者はゾッとしたのではないでしょうか?風邪を引いたら、3割負担。
お風呂で転び骨折をし、入院で4割負担。
呼吸器を付けなければならない程の重症で6割負担。
もし、日本にもこの制度が適応されたら、気軽に病院に通うことができなくなるどころか日々の生活が恐ろしくなりますよね。
その一方で、軽症での通院は減り、本当に必要な処置に財源を割くことができるようになります。
高齢者の意識も変わるのではないでしょうか。
因みに、海外から来た高齢者に対しても同じ負担率なので、このままだとドシドシ近隣国からの高齢者流入が増えることが予想されますし、以前には日本の医療を受けるためだけに中国から来日する人が増えたことが問題になりましたね。
今後、日本国民の高齢者が負担する割合も増える可能性があります。
他国の高齢者を日本の高齢者が養うという、なんとも不思議な構図ですね。
私は、今30代前半です。もし私が75歳になった時は医療費負担が一律5割になっているかもしれませんね。
年金さえもらえるか分からないのに、恐怖を感じます。
今からがむしゃらに働いて2,000万円貯めるか、子供に稼いでもらい養ってもらうか、宝くじに将来を賭けるか、どれも不安要素の方が上回りますね。
高齢者でも新しいことに挑戦していいのです
そんな時、面白い記事を見つけました。
出典:
「90歳のゲームYouTuber」に「77歳率いるeスポーツチーム」、ゲーム市場で台頭するシニア層のインパクト(AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア)
https://ampmedia.jp/2020/10/04/senior-gamers/
私は90歳になったら、YouTuberになって、シニアeスポーツチームを作るのも楽しいと思っています。
海外では、高齢者がオフラインで活躍することが多くなってきているようですね。
でも、日本も負けていません、“森浜子”という方をご存知ですか?
この方は、
世界最高齢のゲームYouTuberとしてギネスに認定されている方です。
出典:Gamer Grandma-Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Gamer_Grandma
Wikipediaには、ゲーマーグランマと記載があります。
この肩書きカッコよくないですか?
この方は、2014年からゲームYouTuber活動を本格的に始めたみたいです。
86歳からゲームYouTuberになったのです。
森さんの行動力にも感心しますし、新しいことを始めてそれが楽しくてお金が稼げるなんて素晴らしい人生です。
そして何より、日本の昭和を感じるお家にゲームディスプレイ、コントローラーという異色の空間で、森さんがいきいきとした表情で取材を受けていおり、その笑顔に私の心も和やかになりました。
私が見た接骨院で150円のリハビリを受けている方と違いが多すぎて衝撃です。
ただ、生き方は人それぞれなので、150円でリハビリを受けるのもまたいいと思います。
ただ、同じ時間を消費してどちらが結果、充実しているか楽しいか、ということを考えながら生きたいな、と感じた30代前半の年末でございます。
自分の将来の道を広げるためにも現高齢者の皆さまはもちろん、私は今から「おしるこ」をチェックしていきたいと思います。
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